【高校野球神奈川大会】学校初の女子部員、紅一点の声援実る 神奈川工・高梨

スタンドで応援する神奈川工の女子部員・高梨=中栄信金秦野

 <神奈川工4-3厚木西> 神奈川工の1年高梨は創部98年を迎えた同校初の女子部員。「絶対に勝って」。仲間とおそろいの真っ赤なTシャツでスタンドから声援を送った。

 幼い頃からベイスターズのファンで、小学校の頃、3人の兄の影響で野球を始めた。港南台一中では一塁手として活躍し、昨夏は横浜市大会で準優勝した実績を持つ。

 1990年、2004年夏の神奈川大会準優勝校での練習は厳しいが、信太俊郎監督(37)は「周りからも練習についていけないんじゃないかと言われている中でやっている。気持ちの強い子」と評価する。

 終盤まで気の抜けない展開になったが、仲間たちは接戦を制して6年連続の初戦突破を決めた。「最終回は相手チームが満塁になってドキドキした。緊張したけれど楽しかった」と笑顔だった。

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