ビックリマン的デカバス捕獲率の高いルアー【File.01】~マグナムバド~ ビックリマン高田的・ビックバス捕獲率の高いルアーをご紹介。第一弾は『マグナムバド』。ビッグサイズの水面系ルアーで、本家「ビックバド」に勝るとも劣らないポテンシャルの持ち主です。その秘密や使い方を余すことなく解説します。

対ビッグバス水面系ルアーのチャンピオン。

マグナムバドはビッグサイズの水面系ルアー。浮力の強いボディに、潜行する長いリップ。後ろには“カコン、カコン”と大きな音を立てるための金属ブレードが付いた、超アピール系のトップウォーターです。

じつは私(ビックリマン高田)が使うバスルアーの中で、デカバスの捕獲率がずば抜けて高いルアーなのです。

「BUD」ではなく「BAD」

こちらはへドンの名作ビッグバド(BIG BUD)。ファニーなルックスとは裏腹に、大会のウイニングルアーにもなった説明不要の伝説的ルアーです。

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「マグナム」という名前を冠しているため、ビッグバドのサイズアップ版というイメージを受けますね。「もちろんへドンが作ってるのだろう」と思いきや、じつはそうではないのです。

パッケージをよーく見ると「Magnum bad」の表記が。これをカタカナに変えてみると……そうです。

マグナムバドとは通称で、この製品の本当の名前はマグナムバッド(BAD)なのです。(ビッグバド=BIG BUD)

つまり正式なサイズアップ版ではなく、他社から発売されているいわゆるバド“系”ルアーということです。

リスペクトなのか、はたまたオマージュなのか ―― 。

真意はどうであれ、ひとまずは目をつむりましょう(笑)

しかしながら、その釣れっぷりは極上です。

狙ったのか狙ってないのか、デカバスの捕獲率がずば抜けて高い恐ろしいルアーなんです。

上の写真のマグナムバドは筆者のものですが、この1個体だけで50kg以上のバスは釣り上げています

こういったマグナムバドを何個も所有しているので、今までに釣り上げてきたバスの総重量は想像をはるかに超える量ではないかと。

マグナムバドで釣れるバスたちは基本よいサイズばかり!

マグナムバドがデカバスに効く理由

アピール力抜群のサイズ

マグナムバドの特徴はなんといってもそのサイズ感でしょう。(写真上がマグナムバド、下がへドンのビッグバド)

長さは少ししか変わりませんが、ボリューム感は大幅にアップ。波動や存在感の大きさは桁違いというわけです。

この独特の大きさがバスのスイッチを入れたり、遠距離、または深場にいるバスにまでその存在を知らせてくれます。

短い移動距離で多彩なアクション

ゆっくりただ巻きをすると、頭を支点に尻を左右に振りながらビッグバスにアピールします。

また、ペンシルベイトをドッグウォークアクションさせるように竿先をチョコン、チョコンと煽ってやると首振りアクションを演出。さらに強く煽れば、その場で180度ターンもキメられます。

居つきのビッグバスにはこのアクションがとても有効。どんなルアーよりも同じスポットでハイアピールができるというのが、ビッグバス捕獲率がずば抜けている理由の1つです。

ビッグバスが釣れるトップウォータールアーの特徴として、“短い移動距離の中で多くのアクションができる”というものがあり、マグナムバドはその条件を見事に満たしています。

豊富なラインナップ

マグナムバドには「ラトルイン・ボーン素材・ノーマル」の3タイプがラインナップされています。筆者が特に好んで使うのはラトルインです。

シェイクでボディ内のラトルを動かして、ビッグバスを誘うことができます。

ボーン素材はとくに大きな魚を選んで釣ることができると感じているので、ここぞという時にチョイスします。シーンに合わせてセレクトできるのもマグナムバドの魅力です。

ローライト時に効く「甲高い音」

マグナムバドはブレードとボディが接触することで、“カチョン、カチョン、カチョン”と甲高いサウンドを発生させます。

特にローライト時や遠投先において、アングラーが音でルアー操作を認識できるというのは大きなメリットです。

フッキングがよい

トップウォーターなのでバイトは当然丸見え。フッキングもミスが少なくビッグバスのバイトを高い確率でとることができます。

バイトは殆どの場合、ボフッっという音と共にルアーが水面に消し込まれるので、ゆっくりリールを巻きながら1~2秒くらいの間をおいてフッキングすればOK。

注意点としてはビックリアワセ(早アワセ)をしないことと、ちゃんと糸ふけをとってからフッキングすることです。

基本的に下から食い上げるバイトがほとんど。2つのフックがボディの下についているので、フッキングも良好というわけです。

>>Next Page:具体的な使い方を解説!

デカバスに効く使い方

マグナムバドは豪快な見た目やブレード音とは裏腹にとても繊細なルアーです。繊細に使えば使うほど釣果は伸びます。

線で通す場合

障害物際やシャローフラットなど、ビッグバスが潜んでいる場所の近くを“線”で通して引き出してくる使い方です。

タダ巻きが基本で、スピードはルアーが動き出すギリギリのスロースピードがよいでしょう。

岸際やブレイクラインを意識し、音を立てながら一定のリズムをキープしながら巻くだけでビッグバスが飛び出してきます。障害物際に差し掛かった時には、180度ターンで攻めてみてもよいかもしれません。

点で誘う場合

ピンスポットにキャストする場合は、できる限り静かなキャスト音を心がけます。数秒のポーズをとった後、可能な限り移動距離を押さえたアクションを加えます。

水深が浅ければ、スローなテンポでの180度ターンがおすすめ。ワームやラバージグの釣りのイメージしながら丁寧に誘うことが重要です。

ピンスポットの180度ターンで釣れた50UP

水深が深ければ、ダイブ&ポーズもお勧めです。糸ふけをとったあとに思いきりジャーク。水しぶきを上げて潜らせたらルアーの浮力でバドはオートマチックに浮上します。そのあとはロングポーズ。

深いところのバスも浮上させることができるアクションです。

超速巻き

スローリトリーブが基本のマグナムバドですが、ある一定条件では「速巻き」が効くこともあります。(特にデイゲーム)

引き抵抗を感じながら潜らせるイメージで使いましょう。水深の浅い水路や激流の川で特に有効なアクションです。

マグナムバド、見つけたら即買いを!

マグナムバドは現在新規生産されていないとの噂です。(店頭に残っている分で終わりかもしれません)

もともとはビッグバドから派生したルアーですが、その釣れっぷりはオリジナルを超越した“奇跡のビッグバスキラー”と言えるでしょう。

かくいう筆者は10個以上所有しています。ほとんどなくならないルアーなので一生分ですね。

今まで使ってきた数あるルアーの中で、デカバス捕獲率がずば抜けているルアーの1つ。ぜひ皆さん試してみてください。

この記事を書いた人

ビックリマン高田

関東在住のTSURI HACKアンバサダー。本業は海外釣りツアーのプロガイド。

プライベートにおいてバス釣りは最も好きな釣りの一つで、2019年は6月現在でロクマル×5本と絶好調。海外遠征の合間を縫って隙があればバス釣りにせっせと出かけています。

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