長崎 参院選 3連休初日雨の中 舌戦 長崎、佐世保でアピール

候補者と気勢を上げる支持者=県内

 3連休初日となった13日、参院選長崎選挙区(改選数1)で争う自民現職の古賀友一郎候補(51)と国民民主新人の白川鮎美候補(39)は、大票田の長崎市や佐世保市で重点的にアピール。時折強く打ち付ける雨をものともせず、舌戦は熱を帯びた。
 古賀候補は終日、佐世保市で活動。市中心部のアーケードでは、地元県議や市議らと“桃太郎作戦”を繰り広げ、買い物客らと握手するなどして支持を呼び掛けた。
 アーケード中央の島瀬公園などで街頭演説し、経済政策などで自公政権が成果を上げてきたと強調。「時計の針を戻してはいけない」と政治の安定を訴えた。自衛隊がある基地の町を意識し、自民が公約に掲げた憲法への自衛隊明記にも言及。「憲法学者の大半が自衛隊を違憲と考えている。私たちにとって不可欠な自衛隊を法的に不安定な状況に放置していいのか」と改憲を唱えた。
 白川候補も朝から地元佐世保市を駆け回った後、午後からは長崎市中心部のアーケードで街頭演説。「老後資金2千万円」問題に触れ、「2千万円ためるより政権を変えた方が早い」「(選挙戦を通じて)反応はぐんぐん良くなっている。投票率が上がることで勝利できると確信している」と声を張り上げた。
 陣営は選挙ムードを盛り上げて投票率アップにつなげようと、選挙期間中であることを各地でPR。その後、約150人が浜町に集結し、「あなたとともに歩みたい」などと繰り返しながら白川候補と一緒にアーケードを練り歩いた。

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