FIA-F2第7戦イギリス レース2:エイトケンが母国ファンの前で歓喜。松下は終盤に順位を上げ連続入賞

 7月14日、2019年FIA-F2第7戦イギリスのレース2が開催され、ジャック・エイトケン(カンポス)が優勝し2勝目、日本の松下信治(カーリン)は7位だった。

 レース2は昨日に引き続きシルバーストンで行われる。コースコンディションは気温15.7℃、路面温度24.3℃と7月としては肌寒く、空模様は曇り、路面はドライ。規定周回数は21周、義務ピットなしで行われる。

 ポールはレース1で8位だったカラム・アイロット(ザウバー・ジュニアチーム)、2番手にルイス・デルトラズ(カーリン)、3番手にニック・デ・フリース(ART)、レース1で入賞した松下は9番手。昨日に引き続きショーン・ゲラエル(プレマ・レーシング)が欠場したため19台が決勝レースを迎えた。

 日本時間の18時にレースがスタート。2番手スタートのデルトラズがホールショットを決め首位に浮上。松下も一気に6番手までジャンプアップ、5番のニコラス・ラティフィ(ダムス)を0.129秒差で追いかける。

 2周目、ジュリアーノ・アレジ(トライデント)がコース上でストップ。マシン回収のため早々にセーフティカー(SC)が導入となりレースは一旦振り出しに。

 SCは4周目に解除されレースは再開。デルトラズを先頭に、デ・フリース、アイロットの順で1コーナーを通過。各マシン等間隔でコースを駆け抜けていく。

 5周目、SC導入直前に7番手へドロップしていた松下を11番手スタートのミック・シューマッハー(プレマ・レーシング)がパス。「もう一つレベルアップを目指して頑張る」とレース前に語っていた松下は一旦ペースをセーブする。

 2番手争いが急接近したのは7周目、4番手スタートから順位を上げてきたエイトケンがデ・フリースに追いつきコーナー立ち上がりで横並びに。2台は並走してストレートを駆け抜け、エンドでエイトケンが2番手に上がった。

 トップを独走するデルトラズと2番手エイトケンの差は13周目で1.651秒。首位と3番手デ・フリースは4.927秒差となり上位勢に変動がなくなり始めた。後方では6番手を走るレース1勝者のギオットがラティフィを15周目に捉え5番手に浮上する。

 ポイントランキング2位につけるラティフィはランキング首位のデ・フリースに離されまいと、少しでも多くポイントを稼ぎたいところだがペースに苦しみ、7番手のシューマッハーに0.252秒差と迫られてしまう。

 17周目、急激にペースを上げ首位のデルトラズに0.449秒差まで詰めてきた2番手エイトケンがバックストレートエンドでトップを奪取。その後方では6番手争いが激化する。

  6番手シューマッハーに追いついたチョウ・グアンユー(ユニヴィルトゥオーシ)が最終コーナーで仕掛けるもコース外にはみ出してしまう。その真後ろに迫っていた松下はホームストレートでグアンユーのスリップに入り1コーナーで一気にパス、7番手に浮上した。

 エイトケンは首位浮上後に5秒近いマージンを築き、母国レースを優勝で飾った。2位にはデルトラズ、デ・フリースが3位でフィニッシュし選手権首位を維持した。

 ファイナルラップに松下はシューマッハーに0.4秒差と迫るが、7位でフィニッシュし2戦連続で2レースとも入賞を果たしている。

 第7戦イギリスレース2終了時点のポイントランキングは170ポイントのニック・デ・フリース(ART)が首位、139ポイントのラティフィが2番手、122ポイントでギオットが3番手に浮上した。

 次回、第7戦ハンガリーはレース1が8月3日に、レース2が8月4日に開催される。

2戦連続入賞を果たした松下信治(カーリン)

■FIA-F2第7戦イギリス 決勝レース2 リザルト

Pos. No. Driver Team Time/Gap Start Pos.

1 15 J,エイトケン カンポス 21Laps 4

2 1 L.デルトラズ カーリン 4.997 2

3 4 N.デ・フリース ART 8.194 3

4 11 C.アイロット ザウバー・ジュニアチーム 8.850 1

5 6 N.ラティフィ ダムス 16.203 7

6 9 M.シューマッハー プレマ・レーシング 19.222 11

7 2 松下信治 カーリン 19.666 9

8 7 Z.グアンユー ユニ ヴィルトゥオーシ 20.181 6

9 16 J.キング MPモータースポーツ 21.731 10

10 12 J-マヌエル・コレア ザウバー・ジュニアチーム 25.820 12

11 19 A.フバート BWTアーデン 34.309 18

12 3 N.マゼピン ART 37.426 16

13 14 D.ボッコラッチ カンポス 40.581 13

14 21 R.ボスチャング トライデント 47.259 19

15 8 L.ギオット ユニ ヴィルトゥオーシ 57.696 8

16 18 T.カルデロン BWTアーデン 59.998 14

17 5 S.セッテ・カマラ ダムス 1’09.991 5

18 17 M.ラフーナサン MPモータースポーツ 1’10.157 15

— 20 G.アレジ トライデント DNF 17

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