【高校野球神奈川大会】桐蔭主将・森が初登板 投手陣の6枚目の切り札

【菅-桐蔭学園】公式戦初登板を果たした桐蔭学園の森=中栄信金秦野

 <桐蔭学園7-3菅> 桐蔭学園6枚目の“秘密兵器”がマウンドで仁王立ちした。

 7-1の九回。主将森が3番手で公式戦初登板を果たした。「全然駄目。体が動いていない。上半身と下半身の連動が悪くて本調子じゃなかった」。1回を投げ、1安打2失点を喫した内容に苦笑いだった。

 走攻守そろった3番打者としてプロのスカウトから注目されているが、投げても右腕は最速145キロの剛球に、スライダーとチェンジアップで三振の山を築く力がある。エース伊礼、右腕山崎らこれまで「五枚看板」で戦ってきた投手陣に、最後の切り札が加わった。

 「投手層をさらに厚くする意味でも、このあたりで一度出しておきたかった。次にどこであてるかは、本人と決めます」と片桐健一監督(45)。森は「また登板してチームを勝たせる投球をしたい」と意気込んだ。

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