ヘビに噛まれた!釣り・アウトドアレジャーでのヘビ対策と症状・対処法を解説 もし釣り場でヘビ(蛇)に遭遇したら、あなたはどうしますか?知っておきたい危険なヘビの種類と対策方法、噛まれた時の症状や対処法について解説します。

釣り場の危険生物『ヘビ』

自然豊かな釣り場。さまざまな生き物の姿がありますが、その中には「ヘビ」もいます。

中でも危険なのが、毒ヘビ。日本に生息する主な毒ヘビは、3種類です。釣り場で遭遇したのが無毒のヘビなら、大きな心配ありませんが、もしそれが毒ヘビであれば注意が必要です。

まずは、この3種類についてご紹介して行きたいと思います。

▼ マムシ

北海道から沖縄まで日本中の森や水辺に生息する毒ヘビです。

三角頭で茶褐色の体色をしており、黒っぽい渕の円に斑点のある特徴的な外見をしています。

円は長方形のような形になり、縞模様のヘビに見える場合もあります。体長は40~60センチほど。

▼ ヤマカガシ

本州から九州まで分布し、水辺や湿地、田んぼなどに多い毒ヘビです。

地域によって体色が異なっており、オレンジ色と黒の斑紋を持った個体の他に、青緑や黒い個体も。

全長60~120センチほどで、ウロコの質感がザラザラとしています。

▼ ハブ

奄美諸島や沖縄本島周辺に分布し、森や水辺などあらゆる場所に生息します。

三角頭で黄色と黒のまだら模様をしており、体長が100~200センチほど。

体色が白っぽいものや赤っぽいもの、模様がはっきりとしていない黒い個体もいます。

どんな場所で被害に遭いやすいか

川や用水路、田畑、農道や藪など、身を隠せるものがある場所では遭遇を警戒する必要があるでしょう。

特にマムシやヤマカガシなどは水辺を好むため、釣りの際は要注意です。

また、海には毒を持つウミヘビが多く生息しています。ウミヘビも毒を持つものが多いため、遭遇時は注意しましょう。

ヘビに噛まれた時の症状

日本ではマムシによる咬傷が年間で1,000件以上発生し、時には命を失ってしまうケースもあります。

毒ヘビに噛まれると、どのような症状が出るのでしょうか?

痛み・腫れ

マムシやハブの毒にはたんぱく質を壊す成分が含まれ、噛まれた幹部は赤~青紫色に腫れあがって激しい痛みを覚えます。

浮腫(むくみ)や水ぶくれなどが出る場合もあります。

全身的な症状

皮下出血や吐き気、痺れなど、全身にさまざまな異常が表れます。

血管内に血栓が形成されたり血圧が低下したり、また、腎不全や多臓器不全に陥ることも。

ハブ毒では、アナフィラキシーショックを起こすリスクもあるようです。

血液の凝固能力を失う

ヤマカガシに噛まれてしばらくすると、血液が凝固能力を失って血尿や血便になったり、歯茎や鼻などから出血が起こったりします。

脳内出血や腎臓の機能障害などにも注意が必要です。

筋肉が麻痺する

筋肉が麻痺して脱力感を覚えたり、最悪の場合呼吸困難に陥ります。

また、噛まれた部分の筋組織が壊死するケースも。

ヘビに噛まれてしまったら

万が一ヘビに噛まれてしまったらどうすれば良いのでしょうか。毒ヘビに噛まれた時の対処法をご紹介します。

まずは落ち着くこと

心拍数が上がってしまうと毒の回りが早まります。まずは安静にして落ち着きましょう。

傷口は流水で洗って清潔を保ち、すぐに病院で診察を受けてください。

毒の回りを遅らせるために縛って血流を止めたり、患部を冷やすことにあまり効果はありません。

毒ヘビかどうかを把握する

ヘビの姿が見えなかった時は、患部の傷に大きな牙の痕があるか確認しましょう。

噛まれて30分から1時間以内に腫れや強い痛みがあれば、毒ヘビの可能性があります。

ただし、ヤマカガシに噛まれた場合はすぐには症状が出ず、数時間後に全身の出血が起こります。しばらくは体調の変化に注意してください。

病院を受診する

ヘビに噛まれた場合は「何もしなくても間違いではない」と言われるほど、してはいけないことの方が多いものです。

ヘビに噛まれてしまったら、すみやかに病院で診察を受けましょう。

心得ておきたいヘビ対策方法

釣り場で出来るヘビの対策方法をご紹介します!

出会っても刺激しない

もしヘビに気づいたら、こちらから攻撃せずに距離をとりましょう。

人間が刺激しなければ、攻撃してこないヘビのほうが多いのです。

ヘビは人の気配で逃げていく

気配を消して水辺を歩くのが釣り人です。しかし、ヘビを避けるなら、存在感をアピールするが吉です。

基本的にヘビは臆病なため、人の歩く振動や気配を感じると逃げていきます。

ヘビを寄せ付けない

ひとつの場所に留まって長時間釣りをするのであれば、ヘビの嫌う匂いを放つ「忌避剤」を使うのがおすすめ。

固形タイプのものは、釣りが終わったら持ち帰るようにしましょう。

備えて安心!オススメのヘビ対策グッズ

釣行時に備えて安心のヘビ対策のグッズをご紹介します。

ヘビにどうしても出会いたくないという人や、襲われるのが心配な人は携帯しておくと良いかもしれません。

ヘビを避ける

▼ プロバスター モグラ・ヘビ 即効忌避スプレー

ヘビやモグラなどを寄せつけないスプレータイプの忌避剤です。即効タイプのため釣りなどのアウトドアレジャーにも最適。

強力噴射ノズルで、広範囲に散布できます。

▼ 住化エンバイロメンタルサイエンス SHE&YOU 屋外用ヘビ用エアゾール

敵意のある毒ヘビが襲ってきそうなシチュエーションで持っておきたい、ヘビ撃退スプレーです。

応急処置グッズ

▼ エクストラクター ポイズンリムーバー 強力型 【2018年改良版】

ハチや吸血昆虫に刺された際に、患部から毒素を抜くキットです。

ヘビ毒にはあまり効果が期待できないかもしれませんが、「何もしないのは不安」という方は、咬まれてすぐに使ってみましょう。

毒ヘビにご用心!

今回は釣りの際に出来るヘビ対策についてご紹介しました。ヘビに遭遇してしまったら、まず毒ヘビかどうかの判断が重要です。

気づかないうちにヘビに接近してしまっていた!ということがないよう、釣り場を選ぶ際や移動の際にはぜひ警戒されてください。

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