文庫Xの仕掛け人・長江貴士の最新刊! 生きていくのは大変だ。「でも、何とか生きていくしかないのか」から始まる人生論。

現代においては、新しい種類の生きづらさというのが出てきたようだ。社会は物で溢れるようになり、Google、Amazon、Facebook、Appleと、生活に欠かせないサービスが、インターネットというものを意識しないほど、日常生活に溶け込んでいる。誰でも情報を発信・受信できるようになり、世の中に流通する情報の量は増え続けている。「ストーリー」や「共感」を軸としたマーケティングが次々と実践に移され、ある機能を売りにしても、明日には誰かが真似をして、ありきたりなものになってしまう。機能面で他に勝つことが難しくなったのだから、機能性以外の部分で、選ばれ続ける理由が必要だ。つまり、現代は、みんなが自分たちのストーリーを押し付けあうことで、相手の意識を占領して、お金を稼ぐ時代になりつつあるということだ。

自分のストーリーを持てなければ、代替が効く社会の歯車として、労働市場で買い叩かれ、そのお金で他人のストーリーを消費して生きるしかない。そんな焦燥感がつきまとう時代になのである。これが現代の生きづらさの正体だとも言える。現代をどう生きれば良いのか。そんな難題に真正面から取り組んだ著者の経験は、生きづらさを感じている多くの若者たちの共感を得るものになっていくはずである。

著者メッセージ

10代20代を、僕はずっと「しんどいなぁ」と思いながら過ごしてきました。

本書は僕が感じた、しんどさの正体や、それにどう対処してきたのかについての本です。

僕の経験や思考が、普遍的に他の人にも役立つ部分があるのではないかと思って、これま

で出会ってきた、生きていくのがしんどい人たちのことを思い浮かべながら書きました。

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