人吉球磨の剣術披露 イタリアからイベント凱旋 青井阿蘇神社

来場者が見守る中、青井阿蘇神社の境内で披露されたタイ捨流の演武=人吉市

 イタリアで開催された、人吉球磨を中心に日本の伝統文化と漫画・アニメなどのサブカルチャーを紹介するイベント「侍う-SABURAU-in ITALY」の凱旋展が7日、人吉市の国宝青井阿蘇神社であり、来場者でにぎわった。

 イベントは4~5月、錦町や道場「兵法タイ捨流龍泉館」(八代市)などでつくる実行委員会がイタリアのベネチア、トリノで開催。約6500人が訪れたという。

 凱旋展も同実行委主催。イタリアで展示した青井阿蘇神社の宝物や、錦町の写真家浜田喜幸さん(45)の仏像写真、人吉球磨の日本遺産構成文化財の一つでもある古流剣術「タイ捨流」が登場する漫画の複製原画など、100種類の作品が並んだ。タイ捨流の演武やパネルディスカッションもあった。

 イベントの実行委員長で、山本隆博・同館長(49)は「みんなで力を合わせ、やり遂げられた。今後も人吉球磨を核にした『侍う』が、いろんな形で広がればうれしい」と話していた。(吉田紳一)

熊本日日新聞 2019年7月9日掲載

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