【元魚屋が語る】“本当に夏が旬”の魚ビッグ5 「夏に美味しい魚は?」と聞かれると、意外と思い浮かばない方も多いのではないでしょうか。そこで、元魚屋の編集部が“本当に夏が旬”の魚を5種類選んでみました。

夏に美味しい魚を厳選

梅雨も明け、気温も高くなり、本格的な夏が到来しました。そんな暑い夏に釣りをするなら、美味しい魚を釣りたいですよね。

そこで今回は、元魚屋の編集部が大人の事情を無視した“夏が旬の魚”を厳選しました! ぜひ今年の夏の釣りの参考にしてみてください。

そもそも大人の事情ってなに?

本来、旬とはその魚の美味しい時期を指しますが、実際にはそうではないことが多々あります。

旬といわれることが多いのは、その魚がたくさん獲れる時期。ビジネス的には、そちらの方がなにかと都合がいいようです……。

今回は、“美味しい時期”を旬と捉えて選んでみました!

スズキ

古くから釣り対象魚として親しまれているスズキ。

シーバスフィッシングの流行でリリースのイメージが強い魚ですが、本来は非常に美味しい魚であり、古くから江戸前のスズキは高級魚として扱われてきました。

夏は脂ノリノリ

夏はイワシを喰って脂がノリノリになる季節です。刺身で食べても美味しいのですが、塩焼きも絶品。焼くと身がフワッと膨れ、皮ごと美味しく食べられます。

焼き魚をポン酢で食べる方も多いと思いますが、スズキの場合は醤油がおすすめです。サッパリと食べたいい時は、洗いを試してみてください。

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マゴチ

マゴチは夏になると「照りゴチ」と呼ばれ、代表的な夏の魚です。近年はヒラメと共にサーフからルアーで釣るスタイルが人気を集めています。

東日本ではサイマキ(クルマエビ)をエサにした船釣りが初夏の風物詩となっています。

アラは捨てるべからず

夏はキスやメゴチを喰って脂がしっかりと乗る季節です。刺身や洗いが美味しいのは周知の事実ですが、アラで作った潮汁も絶品。

夏は少々暑苦しくなりますが、身とアラをいれた水炊きも美味しすぎるので、ぜひお試しあれ!

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キス

「砂浜の女王」の異名をとるキスは、投げ釣りの対象魚として親しまれています。チョイ投げでも手軽に釣れるため、ファミリーフィッシングでも人気のある身近な魚です。

しかし、釣り具メーカーによる全国大会も開催されており、高価な竿は10万円を優に超えるほど奥が深い釣りなのです。

やはり王道は天ぷらか……

天ぷらの代名詞ともいえる魚だけあって、やはり王道の食べ方は天ぷらでしょう。

しかし、大型が釣れた際はぜひ刺身も試してみてください。サッパリとしていて夏っぽい風味を楽しむことができますよ。

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ゴマサバ

知らない人も多いかもしれませんが、サバにはマサバとゴマサバがいます。見た目はよく似ていますが、ゴマサバにはゴマ模様があるので見分けることができます。

ゴマサバの旬は夏ですが、マサバの旬は冬なので注意しましょう。

アニサキスには気をつけて!

ゴマサバの刺身を食べられるのは釣り人の特権ですが、気をつけたいのはアニサキスの存在です。

安心して食べたい場合は釣果を少々犠牲にしてでも、1匹釣るごとに締めて内臓を取り出すのがおすすめ。

「アニサキスのいるサバは旨い」という魚屋がいるほどで、味への害はありません。

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夏の川釣りの華といえる鮎釣り。大きくても30センチ程度の魚ですが、釣り人が引きずり回されるほど強い引きを見せるのが特徴。

最近はルアーのキャスティングゲームも流行の兆しがあるので、ルアーマンも要注目ですよ。

素焼きを試すべし

鮎の魅力は、なんと言ってもあの独特なスイカのような香りでしょう。魚影の濃い川に行くと、川からも香りがするほどです。

そんな鮎の風味を最大限に楽しもうと思ったら、塩焼きではなく素焼きがおすすめ。いい鮎が手に入った際はぜひ試してみましょう。

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汗かいて釣った魚はうまい!

暑すぎて釣りにいくのが億劫になる方も多いかもしれませんが、美味しい魚を求めて釣りに行ってみてはいかがでしょうか。

お風呂でサッパリ汗を流した後、釣った魚をアテにして飲む1杯は最高ですよ!

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