食育活動で農水省表彰 平戸市食育推進会議 長崎県内で初受賞

黒田市長に受賞を報告した丸田会長(左)と長崎屋さん(中央)=平戸市役所

 平戸市民への食育の普及・啓発に取り組む同市食育推進会議が、農林水産省の食育活動表彰で最高賞に次ぐ「教育関係者・事業者部門 消費・安全局長賞」を県内で初めて受賞した。
 市や学校関係者、生産現場など16団体で同会議は構成。2005年に国の食育基本法が施行されたことを受け、市民に正しい食育の知識を発信することなどを目的に10年、発足した。
 学校給食を生きた教材ととらえ、連携する栄養教諭が献立作成前に地元の市場と旬の野菜などの情報を共有。ツワやワラビ、シイタケなどの地場産品を給食の7割以上に使用する取り組みも評価され、自治体などが推薦した全国189の団体の中から選ばれた。
 同会議は、食にまつわる人や生き物に日ごろの思いを伝える絵手紙や市内の中高生から募集したアイデア料理コンテストを実施。食に関する出前授業などを通じ、食に対する感謝の心を育んでいる。
 市役所で5日、黒田成彦市長に丸田邦博会長(55)ら2人が受賞を報告。委員の長崎屋容子さん(39)は「関係者の食育への思いは強い。子どもたちにも将来、自分で食を見極める力を付けてほしい」と話した。

地場産品を使ったメニューを調理する給食センターの職員=2018年7月、平戸市内

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