「勝利の喜びのため」現役続ける 稲本選手ら特別授業

子どもたちに向上心や勉強の大切さを語ったSC相模原の稲本選手(左)と富沢選手 =横浜市西区

 「向上心を常に持って」-。サッカーワールドカップ(W杯)に3回出場し、40歳を前に現役を続けるJ3リーグ、SC相模原の稲本潤一選手(39)が15日、親子約60人に「夢の叶(かな)え方」と題した特別授業を横浜市西区で行い、今なお衰えることのないサッカーへの情熱を語った。学習塾の臨海セミナーが開いた。

 稲本選手は、主将の富沢清太郎選手(37)らと壇上で、「試合で点を取ったときの喜び、勝ったときの喜びのために続けている」と現役への思いを吐露。「ランニングなど嫌なこと、また、この年齢になると体のケアなどを続けているのはその一瞬のため」と話し、サッカー界のレジェンドは、子どもたちに夢や目標を持って続けることの大切さを語った。

 特別授業は、同セミナーによる地元神奈川のプロスポーツチーム応援の一環で6回目。参加者は公募で、約千人の中から選ばれた。

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