ネットニュースが怖くなる?! 昭和オカルトブームの金字塔『恐怖新聞』が現代の物語として再構築!

生まれ故郷の新潟を離れ、 都内の大学に通う女子大生・桜子。 二年の春を迎え、 ボーイフレンドの孝二郎と過ごすはじめてのゴールデン・ウィークを前に、 浮き立つ気持ちを押さえられずにいた。 しかし、 その夜日付けが変わると共に、 桜子が暮らす地上十一階の部屋の窓から、 突然飛び込んできた「新聞」。 そしてそこに書かれた孝二郎の事故死を報せる記事。 慌ててかけた電話では、 いつもと変わらぬ孝二郎の元気な声を聞けたが、 まんじりともしないまま朝を迎えた桜子は、 着の身着のままで孝二郎の家へ向かう。 すでにアルバイト先に向かったあとだった彼を追う桜子を待っていたのは、 悲しくも恐ろしい運命だった――。

「平成」の時代、日本では数多くのホラー映画が制作され、「Jホラー」と呼ばれたそれらは大きなブームを巻き起こした。そのさらに20年以上前、「昭和」の時代にもUFOや超能力、そして心霊現象など、やはり人々の「不可解なものへの畏怖」を刺激するエンタテインメント、「オカルトブーム」があった。その、2度の「恐怖」ブームのどちらにも深く関わりを持つ作品が、つのだじろう氏の傑作オカルトホラーコミック『恐怖新聞』。「オカルトブーム」ではその中核を成すコミック作品として人気を博し、「Jホラーブーム」では原案・原作として『予言』のタイトルで映画が制作された。

そして始まったこの「令和」の時代に、『恐怖新聞』が小説として新たな命を吹き込まれる。執筆には、流麗な文体でグロテスクな恐怖を描く数々のホラー小説で人気を博す大石圭氏を迎え、死を予言する異様な新聞に、不運にも魅入られてしまった美しき女子大生の体験する恐怖として、再構築された『恐怖新聞』の世界。新しい時代の最初の「恐怖」を、あなたにお届けする。 死を予言し恐怖を伝える新聞 に魅入られた美しき 女子大生の運命 を描く物語の世界を楽しもう。

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