不登校の生徒が登校する福岡の立花高校、その日常を3年間追ったドキュメンタリー

FBS福岡放送は7月21日(午後3:00)に「読売新聞スペシャル FBS開局50周年記念 君は君のままでいい~立花高校 3年間の記録~」を放送する。不登校の生徒を受け入れ、寄り添いながら支援している福岡市東区の私立・立花高校の取り組みに注目。教師に反抗的な態度を示す生徒、性同一性障害を抱える者、新任の教師、校長らの日常を3年間追い続けた様子を紹介する。

同校の生徒数は約500人。一見普通の高校生に見える彼らの実に8割が、さまざまな理由から「不登校」を経験していた。「よう来たね」。始業式などで校長が生徒に語りかける言葉だ。彼らにとって「登校」が「当然」ではないと知っているからだ。

日本財団の調査によると、不登校の傾向がある中学生は推定で全国におよそ33万人。中学生10人に1人の割合だ。なぜ、不登校の生徒が増えているのか? それは個人の問題ではなく、ありのままの生徒を受け入れなくなった不寛容な社会が広がっているからではないか? 立花高校の3年間の記録を通して問いかける。

富永大介ディレクター
「最初に取材したのは4年前。ニュース(番組)の特集(コーナー)です。不登校だった生徒が学校へ行けるようになる理由を知りたくて取材し、オンエアしました。ただ、短期間では本質的な部分を取材できていないと思い、1年生の入学から長期的に取材することに。当初は漠然と1年くらいの予定でカメラマンと取材していましたが、生徒との関係性を重視するため、ほぼディレクターのデジタルカメラ(のみ)で取材する方法に切り替えたのです。追いかけていた生徒が途中で退学するなど撮影は難航したことも。それでも、3年間寄り添い続けることで撮影できた、ありのままの学校の姿が見どころです」

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