この魚、たまには食べてみよう。
初夏に入り水温も上がってくると、よく釣れるようになるブラックバス。
あまりにも釣れるので、たまには食べてみることにしました。
必ず現地で〆て持ち帰りましょう!
ブラックバスは外来種のため、生きたまま持ち帰ることは禁止されています。(外来生物法により)
そのため食べる際は、必ず現地で〆てから持ち帰るようにしましょう。
あいにく今回はナイフを持ち合わせていなかったので、釣り糸を切るハサミを使い、写真のようにエラあたりを切って〆ました。
下処理&三枚おろし
生きて持ち帰れないことはもちろん、水が綺麗ではない場所に生息していることもありますので、下処理は早急にしておきましょう。
ボクが釣った場所は、生活排水が流れ込まない綺麗なダム湖。
そのため、おそらく臭みはないと思われますが………こちらは食べて確認してみましょう。
因みに、この大型のバスは52cm。デカくなるほど臭くなるイメージを持っている方も多いでしょう。検証のため、こちらもしっかり調理します。
頭と内蔵を綺麗に処理。どんな魚でも同じですね。
水気を取り冷蔵庫で保存
水気を綺麗に取ったら、キッチンペーパーに包み、チャック付きポリ袋に入れて冷蔵保存。
こうした処理をしておくことで、腐敗の原因を抑え、3日ほどは日持ちするようになります。
三枚におろします
調理する分だけ、そのつど3枚におろします。
ブラックバスは骨がしっかりしているため、三枚おろしがやりやすい。練習には最適です。
臭みの原因ともなり得るため、一先ず皮は引いておきました。
料理①:ブラックバスのフィッシュ&チップス
というわけで、さまざまなレシピで調理していきます。まずは“異国の風を感じる”、こちらの一品からスタート。
「ブラックバスのフィッシュアンドチップス」。
淡白な白身魚であるブラックバスは、油で揚げてしまうのがベターです。
ケチャップ、マヨネーズ、スイートチリソースをつけていただきましたが、なかなか美味いですね!
ちなみに臭みは全くと言っていいほどありません。
料理②:ブラックバスの天丼
油で揚げれば美味いということがわかったので、これも間違いないだろうと思い作ってみました。
「ブラックバス天丼」です。
サクサクの衣に、甘辛いタレを絡めて。バスの白身の上手さが引き立ちます。
天丼ヤバイです! めっちゃ美味い!
料理③:ブラックバスの南蛮漬け
次は夏っぽい料理を。日ごろからマメ鯵で食べまくっている「南蛮漬け」。こちらをブラックバスでやってみました。
鯵やサバのように、味がしっかりしている魚が合うかなーと思いましたが、、、いけます!
ブラックバスのような、淡白な魚でも相性はバツグン。作り置きもできるので、三日間ブラックバスの南蛮漬けを食べまくりました(笑)
料理④:ブラックバスの一夜干し
全然臭くないし美味しいなーと、ちょっと確信がもてたため、ここで攻めた料理を。
皮付きのままで。「ブラックバスの一夜干し」です。
多少、嫌な臭みがあることを覚悟していただきましたが、なんてことない。普通に美味しいですね。
淡白な味に仕上がることが予想できたので、予め塩を多めに振っておきました。
ただ、わざわざブラックバスの一夜干しが食べたいかというと……鯵やカマスの一夜干しの方が圧倒的に美味いです(笑)
ブラックバスの本来の味を存分に味わいたい、そんな方にはオススメですね。
料理⑤:ブラックバスのバター醤油ソテー
一夜干しで、皮も全然臭くないなと感じたため、お次はこちら。
皮ごとフライパンで焼きます。
「ブラックバスのバター醤油ソテー」のできあがり。
淡白なブラックバスは油を足してやると素材として活きてくる、そんな風に予想して作ってみました。
う~ん♪ これもめっちゃ美味い。皮も香ばしくてパリッと仕上げたためか、かなりイケてます。
料理⑥:ブラックバスのアーリオ・オーリオ
残りの身も少なくなってきたので、最後はパスタの具材として投入します。
にんにくとオリーブオイルで香り高く。こんな感じに仕上げてみました。これも本当にうまい。
ブラックバスって、良くも悪くも味に特徴がない。だから作り手が味付けを工夫してやることで、そのポテンシャルが活きてくるんです。
ごちそうさまでした。立派な食材です。
というわけで、今回はブラックバスをいただいてみました。
じつは数年前にブラックバスを食したことがある私。でも、以前食べた時(真夏)よりも身が絞まっていて美味しかったですね。
もしブラックバスがたくさん釣れることがあったら、試しに持って帰って食べてみてはどうでしょうか?
きっと、新しい発見があると思いますよ。
※安全のため、刺身は避けましょう。しっかりと火を通してから召し上がってください。
撮影・文:DAISUKE KOBAYASHI