食材として最高か!美味しくいただく“ブラックバス料理”6品 ゲームフィッシングの代表格である「ブラックバス」は、キャッチ&リリースのイメージが強い魚。でもじつは食べてみると、これがケッコー美味しいんです!今回は私ライター小林が、ブラックバスを6つの調理法でいただいてみました。

この魚、たまには食べてみよう。

初夏に入り水温も上がってくると、よく釣れるようになるブラックバス。

あまりにも釣れるので、たまには食べてみることにしました。

必ず現地で〆て持ち帰りましょう!

ブラックバスは外来種のため、生きたまま持ち帰ることは禁止されています。(外来生物法により)

そのため食べる際は、必ず現地で〆てから持ち帰るようにしましょう。

あいにく今回はナイフを持ち合わせていなかったので、釣り糸を切るハサミを使い、写真のようにエラあたりを切って〆ました。

下処理&三枚おろし

生きて持ち帰れないことはもちろん、水が綺麗ではない場所に生息していることもありますので、下処理は早急にしておきましょう。

ボクが釣った場所は、生活排水が流れ込まない綺麗なダム湖。

そのため、おそらく臭みはないと思われますが………こちらは食べて確認してみましょう。

因みに、この大型のバスは52cm。デカくなるほど臭くなるイメージを持っている方も多いでしょう。検証のため、こちらもしっかり調理します。

頭と内蔵を綺麗に処理。どんな魚でも同じですね。

水気を取り冷蔵庫で保存

水気を綺麗に取ったら、キッチンペーパーに包み、チャック付きポリ袋に入れて冷蔵保存。

こうした処理をしておくことで、腐敗の原因を抑え、3日ほどは日持ちするようになります。

三枚におろします

調理する分だけ、そのつど3枚におろします。

ブラックバスは骨がしっかりしているため、三枚おろしがやりやすい。練習には最適です。

臭みの原因ともなり得るため、一先ず皮は引いておきました。

料理①:ブラックバスのフィッシュ&チップス

というわけで、さまざまなレシピで調理していきます。まずは“異国の風を感じる”、こちらの一品からスタート。

「ブラックバスのフィッシュアンドチップス」。

淡白な白身魚であるブラックバスは、油で揚げてしまうのがベターです。

ケチャップ、マヨネーズ、スイートチリソースをつけていただきましたが、なかなか美味いですね!

ちなみに臭みは全くと言っていいほどありません。

料理②:ブラックバスの天丼

油で揚げれば美味いということがわかったので、これも間違いないだろうと思い作ってみました。

「ブラックバス天丼」です。

サクサクの衣に、甘辛いタレを絡めて。バスの白身の上手さが引き立ちます。

天丼ヤバイです! めっちゃ美味い!

料理③:ブラックバスの南蛮漬け

次は夏っぽい料理を。日ごろからマメ鯵で食べまくっている「南蛮漬け」。こちらをブラックバスでやってみました。

鯵やサバのように、味がしっかりしている魚が合うかなーと思いましたが、、、いけます!

ブラックバスのような、淡白な魚でも相性はバツグン。作り置きもできるので、三日間ブラックバスの南蛮漬けを食べまくりました(笑)

料理④:ブラックバスの一夜干し

全然臭くないし美味しいなーと、ちょっと確信がもてたため、ここで攻めた料理を。

皮付きのままで。「ブラックバスの一夜干し」です。

多少、嫌な臭みがあることを覚悟していただきましたが、なんてことない。普通に美味しいですね。

淡白な味に仕上がることが予想できたので、予め塩を多めに振っておきました。

ただ、わざわざブラックバスの一夜干しが食べたいかというと……鯵やカマスの一夜干しの方が圧倒的に美味いです(笑)

ブラックバスの本来の味を存分に味わいたい、そんな方にはオススメですね。

料理⑤:ブラックバスのバター醤油ソテー

一夜干しで、皮も全然臭くないなと感じたため、お次はこちら。

皮ごとフライパンで焼きます。

「ブラックバスのバター醤油ソテー」のできあがり。

淡白なブラックバスは油を足してやると素材として活きてくる、そんな風に予想して作ってみました。

う~ん♪ これもめっちゃ美味い。皮も香ばしくてパリッと仕上げたためか、かなりイケてます。

料理⑥:ブラックバスのアーリオ・オーリオ

残りの身も少なくなってきたので、最後はパスタの具材として投入します。

にんにくとオリーブオイルで香り高く。こんな感じに仕上げてみました。これも本当にうまい。

ブラックバスって、良くも悪くも味に特徴がない。だから作り手が味付けを工夫してやることで、そのポテンシャルが活きてくるんです。

ごちそうさまでした。立派な食材です。

というわけで、今回はブラックバスをいただいてみました。

じつは数年前にブラックバスを食したことがある私。でも、以前食べた時(真夏)よりも身が絞まっていて美味しかったですね。

もしブラックバスがたくさん釣れることがあったら、試しに持って帰って食べてみてはどうでしょうか?

きっと、新しい発見があると思いますよ。

※安全のため、刺身は避けましょう。しっかりと火を通してから召し上がってください。

撮影・文:DAISUKE KOBAYASHI

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