15キロキハダでマグロ祭り

 上間小学校の保護者たちで結成されたおやじの会メンバーで医師の山口隆さんは、5年前から「海の日」の連休に自分で釣ったキハダマグロを提供して、マグロ祭りを開催している。これはマグロやカツオのさばき方を教えたり、味わってもらったりして会員同士や上間地域の親子の絆を深めることを目的としたイベントだ。

 今年も14日の早朝から糸満パヤオに釣りに出掛けた。荒れ気味の海を2時間かけてパヤオに到着。早速コマセのキビナゴをまいて、コマセの流れに合わせて仕掛けを流すと、道糸をひったくるアタリがあり、1~6キロのマグロや1~2キロのカツオが釣れた。

 しかし、この日のパヤオは魚の活性が低く、用意した大型クーラーはなかなか満杯にならない。午後4時半からマグロ祭りが開催されるので午後2時には港に戻らないといけない。午後1時半になって最後のひと流しになった時、山口さんの竿(ざお)に大きなアタリがあった。ヒットした魚は、船に向かって走ったり、下へ潜ったりしながら走り回る。その引きから大物と確信した山口さん。ハリスが8号と細いので慎重にやり取りすること20分。円を描きながら海面に浮いた魚は15キロオーバーのキハダマグロ。5回目のマグロ祭りに花を添えた。

 (おきなわ釣王国社・仲栄真修)

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