参院選比例代表に出馬した自民党元職の井上義行氏(56)は落選した。地元の小田原市内で開票結果を待ち続けたが敗色が濃厚となり、夜が明けた22日午前6時20分ごろ、支持者ら約80人を前に「力不足で結果が出なかった」と沈痛な表情で頭を下げた。
6年前の参院選比例代表でみんなの党から初当選。同党解党後は日本を元気にする会を経て、第1次安倍内閣で首相秘書官を務めた縁もあり自民党会派入りした。今年6月に議員辞職し、自民党公認で2度目の当選を目指した。6年前より個人得票数を大幅に伸ばしたが議席には届かなかった。
井上氏は記者団に対し、「結果が出たばかり。今後はまだ白紙の状態」と説明。以前挑戦した衆院神奈川17区での出馬については「考えられない」と否定。他党にも移らず「今後も自民党員として戦っていくつもり」と話した。