江の島サムエル・コッキング苑 入場者1千万人を突破

江の島サムエル・コッキング苑の1千万人目の入場者となった大澤さん(左から4人目)=藤沢市

 藤沢市江の島の山頂付近に立地し、同島への集客をけん引する観光庭園「江の島サムエル・コッキング苑」の入場者が19日、1千万人を達成した。2003年4月の新規オープン以来、地域特性を生かした江の島ならではのイベントなどを展開。年間を通じて順調に客足を伸ばしている。

 1千万人目の入場者となったのは、葉山町の主婦大澤沙織さん(36)。長女の潤ちゃん(1)、姉の川上千雅さん(40)の3人で来園。江の島を訪れたのは今回が初めてだったという。

 鈴木恒夫市長、市観光協会の山口幸雄会長から花束や認定証、江の島1yearパスポート、岩本楼ペア宿泊券などの記念品を贈られた大澤さんは「最近、青森県から葉山町に越してきたので(江の島が)非常に近くなった。今度は夫と一緒にゆっくり来たい」と話していた。

 同苑の入場者は05年5月に100万人を突破。13年3月には500万人を達成した。特に冬の江の島観光活性化に向け11年度からスタートした光の祭典「湘南の宝石」は「関東三大イルミネーション」に認定され、会員制交流サイト(SNS)などを通じ認知度が向上。18年度には約14万4700人が観覧するなど、江の島全体の集客増に貢献している。

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