五輪混雑緩和へ通勤時間を分散 横浜市職員が試行

横浜市営地下鉄

 横浜市は29、30の両日、市職員を対象に、通勤時間帯をずらす「オフピーク通勤」を試行する。来年の東京五輪・パラリンピックで、野球とソフトボール競技が行われる横浜スタジアム(同市中区)周辺の交通混雑緩和策を検討するのが狙い。フレックスタイム制度や夏季休暇の取得も促しながら、公共機関の利用を分散させる。

 対象は、スタジアム近くの市庁舎や中区役所などで働く7千人弱の職員。午前7~10時の間、JRや市営地下鉄、横浜高速鉄道みなとみらい線の利用を極力、避けるよう呼び掛ける。

 市職員は通常、午前8時半から午後5時15分まで勤務。一方、市のフレックスタイム制度は、所属長の承認が得られれば、始業時間を午前7時15分から午前10時までの間、15分刻みで選ぶことができる。

 東京五輪ではソフトボールの第1試合が午前10時から行われる予定で、開始時間前は観客で周辺が混雑することが予想される。市オリンピック・パラリンピック推進課は「効果や課題を検証し、対策を検討する。来年に向け、通勤時間分散化の機運を高めていきたい」としている。

© 株式会社神奈川新聞社