【加速する】釣りジャンルの細分化
釣りが生まれて、たぶん数万年。
歳月を経て、釣りのジャンルも“ボクシングの階級並に”細分化されてきました。
そして釣具は『専用時代』へ
それに伴い、釣り道具の細分化も進み、釣りの世界には様々な○○専用タックルが存在するようになりました。
そんな背景もあってか、「専用でなければ釣れないんじゃないか?」と、
不安に思ってしまうアングラ―の姿をチラホラ見かけるように。
専用じゃなくても釣れるんだよ
そんな不安を払拭すべく、1人の釣りウェブメディア編集者が立ち上がりました。
これは、TSURI HACK編集者O改め、“バスロッドで何でも釣るマン”の挑戦の記録である!
そんな訳で、バスロッドでショアジギングに挑戦だ!
7月某日。まだ日も登り切らない神戸の沖堤にやって来た、3名のTSURI HACK編集者(バス男・イシカワ・N)。
イシカワ・Nの2名は、並行して走っている別企画の為に“ガチのショアジギロッド”で青物を狙います。
私は、バス用のパックロッドで実釣開始!
重いジグを背負うので、ヘビーパワーのロッドをチョイスしました。
いきなりベイトめっちゃいる
すでに堤防には大量のベイト(イワシ)が接岸しています。
期待に胸を膨らませ、キャストすること数十分……
あ、来た。
あっさりサゴシをGET!
と、いう事で
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
?!
イシカワ
ちょっとバス男さん‥‥‥完!ってなに勝手に終わってるんですか?素人ですか?
バス男
え!?だって釣れたから……
イシカワ
こういう企画は、全然釣れない時間が続いて、最後の最後に!ってのがお約束じゃないですか!
バス男
釣れちゃったものは仕方がないじゃない
イシカワ
それに、専用タックル使わないって言っておきながら、ちゃっかりルアーはサゴシ専用じゃないですか!
バス男
それは別にいいでしょ!サゴシ釣れなかったから僻んでる?
イシカワ
僕らの釣果に触れないで、勝手に“バスタックル最強”みたいな感じで終わらせないで下さいよ!
事実、そうなのである。
蓋を開けてみれば、私は朝一のサゴシ以降、一匹の青物も釣る事が出来ませんでした。
対してショアジギタックルの2人はツバが大漁状態。
この違いを私なりに分析してみました。
飛距離の差
朝マズメが終わり、目に見えるベイトがすっかりいなくなった頃。
“魚の着き場”を発見したショアジギタックルの2人は、ロングキャストでそのポイントを狙い、次々と魚を釣り上げていました。
しかし、7フィートのバスロッドでは、そこまでルアーを届かせることが出来ません。
朝マズメは、堤防沿いに回遊しているイワシが目視で確認できる状態。
つまりあのサゴシは、そのイワシを狙って、堤防のすぐ近く(バスロッドでも届く距離)にいたという事でしょう。
レングスによるジグのアクションの差
2人は10フィート近いロッドを、「ビュン!ビュン!ビュン!」と大きく煽るような、
素早いワンピッチジャークで魚を釣りあげていました。
きっと水中では、大きく、鋭く動くジグが魚に上手い事アピールしていたのでしょう。
一方、私のバスロッドは、ジグを素早く・大きく動かすだけのレングス(長さ)が足りません。
頑張って動かしてはいましたが、きっと水中では、ヘロヘロのジグが漂っていたに違いありません。
またベイトタックルという事もあり、シャクる動作に腕はパンパン。
釣り後半は惰性でタダ巻きの釣りをするしかありませんでした。
今回、感じた2つのこと
“専用”には訳がある
バスタックルでショアジギにチャレンジしてみて、バスタックルではカバーしきれない領域を知る事ができ、改めて専用タックルが存在する理由が分かったような気がします。
ただ、今回サゴシが釣れたように、専用でなくても“通用するケース”は存在します。
もし、タックルの専用性に疑問を持ったり、専用タックルをそろえる余裕のない方は、
まずは、手持ちのタックルでチェレンジしてから、購入を考えてみても良いかもしれません。
※ルアーの重さはロッドの適用範囲内で十分注意してね!
“やってみよう”が大切だ
ちなみに、この日。
ショアジギタックルを使っていた編集Nは、堤防にいたカニをジグヘッドにセットし、良型のクロダイを釣っていました。
ルアータックルでも餌釣りができるし、餌を買わなくても、その場で用意できる事もあるんです。
何事も“やってみよう”という心が大切ですね!