九電、熱中症予防割引 9月分1500円 高齢者家庭が対象

 高齢者が自宅で冷房を使わず熱中症になりやすいとして、九州電力(福岡市)は23日から、高齢者のいる家庭を対象に9月分の電気料金を1500円割り引くプランの受け付けを始めた。初実施した昨年夏より契約条件を緩和した。
 「熱中症予防プラン」と銘打ち、酷暑期に冷房の利用を促す。九電長崎営業センターによると、昨年の申込件数は16万4千件(うち長崎県は1万7千件)。使用量の多い世帯の料金を割り引く「スマートファミリープラン」を契約し75歳以上がいる家庭が対象だった。今年はオール電化向けプランなどの契約家庭にも適用する。
 1500円は夏場の平均的な料金2カ月分の10%に相当する。長崎県では離島の壱岐、対馬両市は対象外。
 同社ホームページから、または同社営業所(県内6カ所)に電話で申し込む。昨年の加入者には申し込み用はがきを郵送した。締め切りは8月20日。
 消防庁データによると、昨年5~9月、九州7県の熱中症による救急搬送人数の約半数を高齢者が占め、発生場所は住居が4割と最も多かった。

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