ヤマハ発動機、ドローンを活用した「新しい農業」の担い手を育成

ヤマハ産業用マルチローター「YMR-08」

ヤマハ発動機株式会社は、無人ヘリコプターのオペレーターを30年以上かけて全国に1万人育てた実績と教習ノウハウがある。現在ドローンスクールを全国25か所で展開し、農業の現場で即戦力となるオペレーターの育成に取り組んでいる。

そしていま、農業現場の空に「新しい農業スタイル」が広がり始めているという。小規模なほ場や中山間地で機動力を発揮する、産業用マルチローターによる散布だ。若い世代が「新しい農業スタイル」を牽引している。

農事組合法人「アバンセ乾側採種協議会」では無人ヘリとマルチローターを併用

写真は、福井県大野市の農事組合法人「アバンセ乾側採種協議会」が保有する産業用無人ヘリ「FAZER」と、新たに導入したばかりの産業用マルチローター「YMR-08」。オペレーターを務める同法人の石本将大氏(右)と中村雅俊氏(右から2人目)はともに「ヤマハマルチローターアカデミー」を修了し、この夏から水稲防除にフル稼働する予定だという。

石本氏:指導がきめ細やかなので、楽しみながら学ぶことができました。おかげで自信を持って防除作業に臨むことができます。

小規模ほ場や中山間地で高効率な防除を実現

農業従事者の高齢化という課題がクローズアップされる中で、二人のような若い世代が新しいスタイルの農業を牽引しているようだ。農業は日程の組み立てが品質や生産量に大きな影響を与えるという。機器や器具の不具合で防除作業の日程がずれると、その年の苦労がすべて無駄になってしまいかねない。同法人の西川文人代表理事は次のようにコメントしている。

西川氏:「YMR-08」は安定感が高く、動きも滑らか。日本製の信頼感がありますし、何より長いお付き合いの北陸スカイテック(代理店)のサービス体制が安心。農業は、どんどん変わっていかなければならない。そのためには世代交代が必要です。

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