現代に暮らす老若男女一人一人の「あなた」へ。『暮しの手帖』表紙やロゴを一新! 人気コーナーには高村薫、穂村弘、谷川俊太郎らが寄稿。

「100号毎に新世紀を迎える」独自の号数呼称の『暮しの手帖』最新号・第5世紀1号(本誌通巻401号)が、 2019年7月25日に発売される。1948年の創刊当初から71年間守り続けてきた「広告を入れないこと」「全品試作・実証」のスタイルはそのままに、 約17年ぶりに新世紀を迎えるにあたり、 表紙やロゴを一新されている。

第1号の表紙画は、 人気画家・今井麗(うらら)。 新世紀のカバーは、 毎号描き手が替わる形式となる。中身は24ページ増の「第5世紀記念特大号」。時間や家計のやりくりに悩む現代において、 食卓をどう整えていくのか。実力派の料理家・料理人の方々と探っている。

さらに、人気コーナー「随筆」には、 高村薫(作家)・穂村弘(歌人)・石内都(写真家)・山中伸弥(医学者/ノーベル生理学・医学賞受賞)・水野美紀(女優)・谷川俊太郎(詩人)という、 各界の第一人者から続々原稿が寄せられた。

ほか、 「子育ての悩み相談室」「わたしの仕事」「あの人の本棚より」はじめ6つの新連載や、 佐藤雅彦、 荻上チキ×ヨシタケシンスケ、 武田砂鉄、 高山なおみ等の好評連載記事。 「すてきなあなたに」「買物案内」「暮らしのヒント集」等小誌ならではの名物企画に加え、 創刊70周年記念企画の完結編『なんにもなかった 戦中・戦後の暮しの記録 拾遺集 戦後編』掲載者発表等々、 満載の全208ページ。

編集長・澤田康彦 コメント

生活情報誌『暮しの手帖』は、 100号を1世紀と数えます。

これは、 「まずぼくたちが、 初心に立ちかえって、 フレッシュな気持で、 これからの号を作ってゆくために」「つまり、 もっと〈よい雑誌〉にしたい」(1969年)という、 初代編集長・花森安治の発案で、 今も息づく仕組みです。

一人一人の暮らしを大切に──。

創刊の1948年から100号ずつに世紀を刻み、 71年を歩んできた小誌は、 この2019年夏号(第1号)で「第5世紀」に突入します。 表紙画・ロゴをはじめとする誌面刷新をはかり、 また新たな時代へと歩みを進めます。

現代に暮らす老若男女一人一人の「あなた」に向けた「手帖」──広告をとらない生活情報誌のこれからに、 ぜひご注目ください。

「美しい未来に向かって──『暮しの手帖』第5世紀がはじまります」

未来というのは、 どこか遠い先、 海にぽっかり浮かぶ理想の島のようなものではなくて いまここから地続きで、 すぐ目の前に広がるリアルな地平です。
「一人一人の暮らしがいちばん大切」という理念のもと、 美しい未来を求めて、 『暮しの手帖』は1948年に生まれました。
それから七十余年。 お届けした数は四百冊。
百号で一世紀と数える本誌は、 今号から第5世紀に入ります。
新しい世紀の入り口に立つ今日、 いつの時も支え続けてくださった読者の皆様に深く感謝を申し上げます。 そして私たちはまた新鮮な気持ちで、 胸を震わせ、 背筋を伸ばして、 暮らしに本当に役立つ記事をお届けします。
時代が変わっても、 読者だけを見つめ、 広告をとらず、 記事を一つ一つ丁寧に検証して作る編集方針は変えません。
美しい未来は、 ただ夢みるものではなく、 過去を学び、 大切な人を思い、 絶え間なく努力して手に入れるものだということ。
そう信じるのは、 創刊のころも、 いまも同じです。
これは「あなたの手帖です」ということも。

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