世界のスポーツイベント都市を目指し続ける成都

世界のスポーツイベント都市を目指し続ける成都

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【成都(中国)2019年7月23日新華社=共同通信JBN】成都市政府は8月8日から18日まで、世界警察消防競技大会(WPFG)を開催する。大会の公式ウェブサイトにはこれまで、米国、オーストラリア、カナダなど34カ国・地域のアスリートがエントリーしている。

WPFGは2年に1回開催される国際イベントで、警察官、消防士の体力増進を促進する舞台になっている。第1回大会は1985年、米カリフォルニア州サンノゼで開かれた。

WPFG連盟実行委員会のダニー・バーディック委員は、今年のイベント開催都市に成都が選ばれた理由を尋ねられ、「実に多くの都市が名乗りを上げたが、結局、調査によって熱意、コミットメント、プロフェッショナリズム、会場準備の点で、成都が他候補より優れていることが判明した。私は2011年以来7回成都を訪問し、その爆発的成長を目の当たりにした。成都は当然ながら傑出していた」と答えた。

バーディック委員は「WPFGがアジアで開催されるのは初めてであり、われわれはこのイベントにより多くの国、都市を参加させたいと思っている。魅力的な文化、世界に名高い料理によって、成都は周辺国・地域からの多くのビジターを引き付けるだろう。成都のイベント開催は戦略的に意味が大きい」と強調した。

実際、成都はWPFGのほか、2021年夏季ユニバーシアード、2025年ワールドゲームズなど世界トップ級スポーツイベントの開催地に選ばれている。中国最古の都市の1つ(4500年の文明、2300年の都市の歴史)として成都は、ふくよかなパンダと食欲をそそるスパイシー料理で長年知られてきた。近年の発展はまさに世界を驚かせている。権威ある都市格付け機関、グローバリゼーションと世界都市の研究グループ・ネットワーク(GaWC)が2018年11月に公表した2018年世界都市一覧によると、成都は世界各都市の中で71位にランクされ、中国本土では北京、上海、広州、深センに続いている。

スポーツイベントの盛況は、この都市の堂々とした興隆の明白な兆候である。成都は世界的に有名なスポーツ都市として自らを構築することに全力を挙げているが、2018年だけでITUトライアスロンワールドカップ、FIBA 3x3 成都世界選手権、アジア・バドミントン・エリートツアー、成都オープン(ATP 250 テニスツアー)、ITF ジュニアマスターズなど21の主要国際スポーツイベントを成功させている。

計画によると、成都では2018年から2020年の間に、67の国際スポーツイベントが開催される。このうち50%は大陸間選手権かそれ以上、40%は自社ブランドか地元の文化的特徴を盛り込んでいる。

すでに着工した「Tianfu Aoti City」は計画総面積が85平方キロに及び、成都の世界スポーツ都市建設を支える中核プロジェクトである。Tianfu Aoti Cityは計画概要で、フィットネスとリクリエーション、スポーツと観光、スポーツトレーニング、リハビリテーション、医療のイベント会場として設計されている。成都が将来、もっと多くの世界レベルイベントを主催する道を開くものでもある。

地元政府がスポーツ業界の発展アジェンダに国民のフィットネスを組み込んだことも注目に値する。部分的に完成した「天府緑道」は、地元市民がフィットネスやレジャー活動をしたり、特定のスポーツイベントを開く好みの場になっている。公表された情報によると、今年のWPFGでビーチバレーやスローピッチ・ソフトボールなどのイベントは「天府緑道」で行われる。

「天府緑道」は全長1万6930キロの計画で、世界最長の緑道システムになる。緑道と付属施設は2035年完工の予定である。

さらに、世界をカバーする航空路線網も、成都が「世界のスポーツイベント都市」に発展する後押しになる。現在、116の国際(地域)路線を展開する成都は、世界5大陸に航空路を広げた中国南西部で唯一無二の都市である。成都第2の空港、天府国際空港は2021年上半期に完成、運用開始の予定である。成都はその時、中国本土で2つの空港を持つ3番目の都市になる。

成都が2021年の第31回夏季ユニバーシアードを主催することについて、国際大学スポーツ連盟(FISU)のマティツイン会長は「成都は極めて優れたインフラと数多くの大学、学生を誇りにしている。彼らは勤勉かつ専門的であり、ユニバーシアードをよく理解している。何も心配することはない」と話した。

ソース:Chengdu Municipal People's Government