ウイリアムズ、F1ドイツGPで大規模アップデートを投入。「目に見える変化になる」とラッセル

 ウイリアムズF1は苦戦中のFW24に最新のアップデートを施しており、ロバート・クビサとジョージ・ラッセルらはドイツGPの金曜フリー走行において、このマシンを走行させる予定だという。

 ウイリアムズは2019年F1シーズンにチャンピオンシップポイントを獲得していない唯一のチームであり、他の中団チームとの差を縮めるためには改善を実施することが必要不可欠だ。

「うまくいけば、今週末は今年初めての小さな一歩を踏み出せると思う」とラッセルは語った。

「明日、ロバートは新たなパーツを投入して走ることになる。僕はこれまでの状態のマシンで走り、完全な相関関係の比較を行なって、違いを見る。そして土曜日には、僕のマシンにも新パーツを投入することになるだろう」とラッセルは明らかにした。

 チームはホッケンハイムでのアップグレードがどのようなものになるのか詳細をほとんど明らかにしていないが、報道によると主な改良はマシンのフロアとバージボードに施されるという。

「僕たちはシルバーストンで導入したものの延長となる、新たなパーツをいくつか投入する。どのような効果が出るか見るのが楽しみだ」とラッセルは語った。

 ラッセルはアップグレードについて「マシンを速くし、ダウンフォースを増すことに焦点を当てている。想定通りの性能が出ることを期待しているし、改善による向上が見られるはずだ」と話している。

「どの程度のものになるかはまだ分からないけれど、週末に向けて目に見える変更が行なわれることは間違いない。一歩前進することになるよ」

 しかしながら、今週末のパフォーマンスに急激な改善が見られるといった期待はすべきではないとラッセルは言う。

「僕たちがまだ最下位であることは確かだと思う。例えアップグレードが目標を達成したとしても、今週末の僕たちは間違いなく最下位になる。でもシーズン後半には、さらに改善されることが分かっている」

「アップグレードが期待通りの性能を出せば、僕たちにとってはポジティブなことだ。数字の点については具体的なことは挙げないけれど、どれだけの改善がなされるか、ある期待を抱いている」とラッセルは続けた。

 ラッセルは、グローブのファクトリーでは多くのことが進行中であると語った。

「確実に多くの進展が見られている。それがコースでも発揮されることを願っている」

「かなりの量の作業がファクトリーで行なわれている。これまでよりもはるかに良い位置につけているという、確かな感触があるんだ」

「今は前進し、進行中の開発の方向性を継続することが重要だ」

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