ラグビーW杯盛り上げる 五郎丸選手が横浜でフォーラム

横浜で五郎丸選手らが講演を行ったフォーラム

 9月20日の開幕まで2カ月を切ったラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会を横浜でどう盛り上げるかを考えるフォーラムが24日夜、横浜市中区の関内ホールで開かれた。市の主催で、横浜メディアビジネス総合研究所の共催。

 アジア初開催となる日本大会は、11月2日の決勝を含む7試合が日産スタジアム(同市港北区)で予定されている。

 フォーラムは2部構成で、第1部のトークショーには2015年のイングランド大会で活躍した五郎丸歩選手(ヤマハ発動機)が登場。「誰でも活躍できるポジションがあり、外国人選手も同じ代表として戦える多様性がラグビーの魅力」などと話した。

 また前回大会で強豪の南アフリカ代表に勝利したことにも触れ、「勝ったときはうれしくて相手へのリスペクト(敬意)を忘れていた。ホスト国として対戦国へのリスペクトは重要」と語った。聞き手で、「五郎丸日記」などの著書があるノンフィクション作家の小松成美さんは、南アフリカ代表との試合後、現地で日本代表のジャージーを着た外国人が増えたというエピソードを披露した。

 第2部は「インバウンドが横浜にもたらすもの」と題し、JTB横浜支店観光戦略推進部長の萩野隆二さんらが講演。萩野さんは、欧州やオーストラリアなどから観戦客が多く訪れることや、W杯の視聴者が世界で40億人以上に上るとの推計を取り上げ、「国内市場ではトップクラスの観光地・横浜だが、W杯を契機に海外のグローバル観光市場に挑戦を」と呼び掛けた。

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