【やまゆり園事件3年】「居場所」考える 横浜

居場所について考えたイベント=横浜市栄区

 だれもが排除されない社会に不可欠な「居場所」を考えるイベント「居場所をつくるひと~多文化共生時代の福祉を考える」が26日、横浜市栄区のあーすぷらざで開かれた。「居場所」の実践報告を通して、ありのままに過ごせる場所の大切さを確認した。

 集会では、横浜市緑区のNPO法人「ぷかぷか」の活動を追ったドキュメンタリー「The Secret of Puka-Puka」を上映。自由で楽しげに過ごす「ぷかぷかさん」(法人運営の店で働く障害者)と、ぷかぷかさんらに元気づけられる地域のファンの交流の様子を伝えた。

 同法人の高崎明理事長は「(津久井やまゆり園の)事件を超える社会をいかにつくるかが活動のテーマ。なかなか先は見えないが、新しい社会をつくるためにあちこちで種をまいている」と説明。「障害者と一緒にいると心がぷかぷかするという感覚がある。店も彼らがいることで面白くなり、人が集まっている」と話した。

 イベントは青年海外協力協会の主催で約120人が参加した。

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