全日本F3選手権第13戦は7月27日、宮城県のスポーツランドSUGOで18周の決勝レースが行われ、ポールポジションからスタートした宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)が一度もトップを譲らずポール・トゥ・ウィン。今季4勝目を飾った。2位はサッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)、小高一斗(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)が3位で、第9戦以来の表彰台獲得となった。
F3の単独開催となる今大会では3レースが予定されている。公式予選のベストラップで決定する第13戦のスターティンググリッドは、宮田がポールポジション、フェネストラズ、エナム・アーメド(B-Max Racing with motopark F3)、小高と並んだ。今回スポット参戦となるハリソン・ニューウェイ(B-Max Racing with motopark F3)は5番手。なお、三浦愛(ThreeBond F314)は今大会にエントリーしていたものの、前戦富士大会のクラッシュでの怪我が完治しておらず、リタイア届けが出されている。
午前中の予選は比較的涼しく、時折雨粒も確認できるようなコンディションだったが、ここから一気に夏の日差しが照りつけ、午後2時30分スタートの決勝レースはうだるような暑さのなかで行われることに。レッドシグナルが消灯すると、1列目の宮田とフェネストラズは順調にスタートを切り、「(スタートの)リアクションが良くなかった」というアーメドが小高にかわされ順位を落とす。
オープニングラップは宮田、フェネストラズ、小高の順でコントロールラインを通過したが、直後の1コーナーで宮田がオーバーラン。すぐにコースに復帰したが、この好機を見逃さなかったフェネストラズが宮田に並びかけた。2台はラインを交錯させながら接近戦に。これに小高も近づき、3台でのトップ争いになるかと思われたが、体勢を立て直した宮田が3周目にファステストラップを記録、続く4周目にいち早く1分14秒台にタイムを入れてフェネストラズと小高を突き放した。
フェネストラズもベストラップは更新するものの、宮田のペースにはついていけず、5周目には両者の差は1秒以上に広がった。その後も宮田は安定したペースでじわじわとフェネストラズとの差を広げ、最終的には3秒差でチェッカー。4周目に記録した1分14秒833が全体のファステストラップとなり、フルマークで今季4勝目を挙げた。
3位の小高は第9戦以来、自身3度目の表彰台で、フェネストラズを挟みカローラ中京 Kuo TEAM TOM’Sが1-3フィニッシュとなった。マスタークラスは今大会唯一のエントリーとなるDRAGON(TEAM DRAGON F3)が完走を果たし5勝目を飾った。
全日本F3選手権第13戦スポーツランドSUGO 決勝結果
Pos. No. MC Driver Car Name Car Laps Grid
1 36
宮田莉朋 カローラ中京 Kuo TOM’S F317 F317/トヨタ-トムス 18 1
2 11
サッシャ・フェネストラズ B-Max Racing with motopark F3 F314/スピース 18 2
3 37
小高一斗 カローラ中京 Kuo TOM’S F317 F317/トヨタ-トムス 18 4
4 65
エナム・アーメド B-Max Racing with motopark F3 F312/スピース 18 3
5 28
ハリソン・ニューウェイ タイロクレーシング28号 F315/スピース 18 5
6 2
大湯都史樹 TODA FIGHTEX F319/トダ 18 7
7 8
片山義章 YTB by Carlin F315/スピース 18 6
8 35
河野駿佑 RS FINE K&N F318 F318/HWA 18 8
9 12
大津弘樹 ThreeBond F318 F318/スリーボンド東名 18 11
10 51
アメヤ・ベイディアナサン B-Max Racing with motopark F3 F315/スピース 18 10
11 7
エステバン・ムース YTB by Carlin F317/スピース 18 9
12 30 M DRAGON TEAM DRAGON F3 F314/スピース 18 12