長崎県島原市平成町の島原復興アリーナで24日、「社会を明るくする運動」中学・高校生弁論大会があり、市内の中学生10人と島原半島の高校生7人の計17人が発表。中学の部は市立第二中3年の桑島昴輝さん（14）、高校の部は島原中央高1年の松本紗智さん（15）が最優秀賞に選ばれた。2人は、佐世保市で8月1日に開かれる県大会に出場する。
同運動島原地区推進委員会（委員長・古川隆三郎島原市長）など主催。桑島さんは「私たちにできること」と題し発表。子どもの7人に1人が貧困状態にあることを取り上げ、進学困難など不利な状況が貧困の連鎖を生むと指摘。元犯罪者の再犯率にも触れ、長所や技術を生かせる場所づくりを進めることに「再チャレンジを認める社会づくりのヒントがある」と訴えた。
松本さんは「頭の中のもう一人の私」と題し、不登校の経験や「死んで逃げ出したい」と追い込まれた心境を回想。感情のコントールのためには「いったん立ち止まり、冷静に考えてみる時間も必要」と述べた。
優秀賞は次の通り。（敬称略）
【中学の部】▽市議会議長賞＝上田里紗（第二2年）▽島原商工会議所会頭賞＝吉田知世（三会3年）▽市教育長賞＝三原悠（第一3年）
【高校の部】▽市議会議長賞＝新田愛夢（島原中央2年）▽島原商工会議所会頭賞＝津田茜（小浜2年）▽市教育長賞＝片山悠菜（島原商3年）
