ヤフーコメント欄で言い合いしていた二人が実際に会い殴る蹴るの暴行に発展! きっかけは那須川vs亀田

ヤフーコメント欄での“レスバトル”がきっかけで暴行、逮捕に発展した事件に、呆れる声が集まっています。

発端は5月18日、Yahoo!JAPANニュースに、
<那須川天心vs亀田興毅が決定、6月22日に拳を交える。那須川はヘッドギア無し、8オンスグローブを希望>(「GONG」)
といった記事が配信、ひとりのユーザーがコメント欄で持論を展開していると、レスポンスした相手と「どちらの選手が強いのか」で口論に発展。

<連絡先教えてもらえませんか? 話つけるか場合によっては私が直接行って、それなりの対応しようと思っています>
<焼肉とか友達になろう作戦はいいから(中略)住所教えるなら、お前の家行く事も視野にいれてやるよ>
<頭大丈夫かって、お前が言い出したんだろ>

と、相手に対してヒートアップ。そしてついにはヤフコメ上で、直接会う約束を取り付けてしまうのです。

<夕方だな。1:旗の台の具体的なわかりやすい場所(できれば人通りの少ない場所。2:時間(少なくとも5〜10分はそこで待て)3:お前の容姿 以上3点言え。そこで待ってろ>
<じゃあ、17時に行くから。(中略)横断歩道にある「三井住友銀行」って書いてある大きい看板の前で待ってろ。あと服装も教えてくれ>
<奢るとか関係ねーんだよ、飯食う気なんか一切ない。あるわけねーだろ! 格闘技好きなんだろ? もう準備してるから、逃げんなよ>
<俺の前でネットと同じように選手の悪口言ってみろよ。シャツはピンクな。じゃあ17時に>

相手はおそらく、“人間だから、顔を見て話せば穏便に終わる”と思い、一緒に食事をする展開を期待していたことが見てとれますが、対面すると殴る蹴るの暴行を加えられてしまったのです。

呼び出し暴行した男(41歳・無職)は7月23日に逮捕。SNS上は、

「めちゃくちゃおもろい」「決闘するために待ち合わせてんのに、45歳のオジさんの方はなぜフルボッコにされたのか」「何やってんだこいつら」「小学生が口喧嘩の果てに『じゃあ決闘だ!』みたいだな」

と、呆れ返る声で溢れました。

ネット発端のトラブルがリアルに発展することが笑いごとでは済まないことは、過去をさかのぼり、世界中を見渡すとわかるのです。

2004年 中国

オンラインゲーム「レジェンド・オブ・マーIII」で、Aが「ドラゴンサーベル」という武器を入手。ゲーム内でBに貸すと、Bは7200元(約11万円)で売却。Bは売上金をAに渡すとしたが、腹を立てたAはB宅を襲撃し、刺殺した。

2013年 日本

12年前にゲームセンターで知り合って以降、オンラインゲームで対戦する仲だったAとB。ネット通話しながら格闘ゲームをし、Aが何度か負けるたびにBから「弱い」「下手」と言われたことに腹を立て、AはB宅へ車で急行。Aが到着し自宅ドアを開けるや、Bは包丁でAの腹部を刺した。「以前殴られたことがあり、またやられると思って刺した」と供述。

2018年 中国

A考案のダンス動画を、Bが仲間らとディスコで踊った動画をSNSにアップ。パクられたと感じ腹を立てたAに、Bたちは逆ギレ。決闘の日時を約束し、Aさんチーム100人以上 VS Bさんチーム約20人の大抗争に発展。関羽のような刀を振り回している者もいたが、怪我人は2人、逮捕者は20人に及んだ。

2018年 アメリカ

シューティングゲーム「コールオブデューティWWII」で、ゲーム内でゲーマーAに殺されたゲーマーBがAを罵ると、第三者がBの個人情報をツイッターに流出。Bは仕返しにA宅へ警察を出動させると脅すと、Aはまったく無関係のCさん住所を教えた。するとBは警察に上記住所を告げた上で、「父を撃った」などと虚偽通報。到着した警察に、Cさんは射殺されてしまう。

殺傷沙汰に発展するネット上のバトル。ヒートアップしたら、深呼吸して外の景色に目をやり雲の流れなどを眺めてみることをおすすめしたいですね。(文◎じゅる王)

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