【ラジオな人】山口智充、中川家、原田龍二、安東弘樹出演! ニッポン放送『DAYS』プロデューサー・ 柴田篤さんインタビュー(後編)

山口智充さん、中川家、原田龍二さん、安東弘樹さんが日替わりでパーソナリティを務める平日の生ワイド番組、ニッポン放送『DAYS』プロデューサー・柴田篤さんのインタビュー!

後編では、編成部長(※)である柴田さんのニッポン放送でのキャリア(「茨城ゴールデンゴールズ」の運営で萩本欽一さん(以下:欽ちゃん)とコントをしたことも!)や、今後のラジオの姿についてお聞きしました。

※6月5日(水)取材時点。7月1日(月)よりニッポン放送編成部は、コンテンツプランニング局コンテンツプランニング部に変更となり、現在はコンテンツプランニング部部長。

インタビュー前編はこちら

スポーツ中継に携わりたかった

ーー現在は『DAYS』プロデューサーであり、編成部長でいらっしゃいますよね。柴田さんがニッポン放送に入社された経緯やキャリアについて教えてください。

入社後3年間は営業、その後スポーツ部で5年半、制作部に3年間。その後イベント等を行う事業部、エンターテインメント開発部に5年いました。それから営業に戻って4年半を過ごし、去年から編成部にきて今に至ります。

ーーそうなると、ほぼ全ての部署を経験されているんですか?

いろいろなことを経験させていただきました。元々は「スポーツ中継に携わりたい」と思っていたので、昔から聴いていたニッポン放送で、「スポーツ中継ができたらいいな」と考えていました

営業配属になった時は驚きましたし、新入社員当時は、社会人のことも分からないので毎日が勉強でしたね。日々色々なスポンサーのところにご挨拶をして過ごしておりましたし、「売上無いなら会議出るな」って言われたこともあり、貴重な経験が出来ました(笑)。

シドニー五輪で現地派遣、松井の満塁ホームランも中継

スポーツ部時代は、2000年の「シドニーオリンピック」の際に、1ヶ月シドニーに派遣され、他局の方々と一緒に仕事をしました。スポーツ部に異動してすぐにオリンピックに参加することになり、プレッシャーもありましたが、局の代表として頑張らないといけないという意識もありました。「他の局のスタッフに負けないように頑張ろう」と思ったのが当時の糧でした。いまだに当時一緒だった他局の方々とは交流が続いています。

2001年からはサッカーの担当として、2002年の「日韓ワールドカップ」の時は、当時ニッポン放送がJリーグ音声中継の独占権を持っていたこともあり、ワールドカップに向けてサッカー漬けの1年間でした。

2003年からはメジャーリーグの担当になりました。元々野球好きで、特にメジャーリーグが大好きで、2003年は松井秀喜がメジャーに行ったので、2年間現地に何度も行って、松井の満塁ホームランも現地から中継させてもらいました。

スポーツ部の仕事は入社当時からやりたいことだったので、もちろん大変でしたけど、すごく楽しかった5年半でした。

テリー伊藤さんの番組を担当

制作部では、当時今の『DAYS』の時間帯に当たる午後の看板番組『テリー伊藤のってけラジオ』を担当しました。

テリーさんは元々制作側の方なので、制作者に対してとても厳しく、貴重な経験をさせてもらいました。生放送中にテリーさんに怒られたこともありますし……(笑)。そんな3年間でしたが、いまだにテリーさんともお付き合いさせていただいています。

他者との関わりの中で一緒に作り上げていく

エンターテイメント開発部(事業部)では、「他者との関わりの中で一緒に作り上げていく」という経験ができたことが大きかったです。(社内も含めて)社外の方々と「イベントを成功させる」というひとつの共通目標に向かって、一緒に取り組むことは、今までにない経験でした。

大型野外フェスや「氣志團万博」を立ち上げたり、地元の民家までご挨拶に行ったり、警察や消防署の人たちと交渉したり。ラジオ局にいながら「いろいろな壁を乗り越えて一つのものを作り上げること」ことは、貴重な経験になりました。

「茨城ゴールデンゴールズ」の運営で欽ちゃんとコント

2年間だけ「茨城ゴールデンゴールズ」の運営を担当し、欽ちゃんと一緒に全国各地を行脚しました。これも欽ちゃんと面と向かって、さまざまな話や企画の打ち合わせができた貴重な経験でした。

「茨城ゴールデンゴールズ」のイベントは、欽ちゃんのマイクパフォーマンスと、場内アナウンスの人との面白い掛け合いに、お客さんが笑うという作りになっています。ニッポン放送は運営として、場内アナウンスの制作も担当したのですが、ある時、場内アナウンスを僕自身がやることになり……それでやってみたら今までよりちょっと良かったんです(笑)。

欽ちゃんとホテルの部屋で反省会をしたことも

それからは欽ちゃんに「これからは全部お前がやれ!」って言われて、場内アナウンス自体も担当することになりました。基本的には原稿の読み方や間、言い方などを守れば、ある程度笑いが取れるのですが、それで笑いが取れるようになってくると、欽ちゃんがアドリブをガンガン入れるようになってくるんですよ。僕は全然アドリブなんかきかないし、何を言っていいのか分からなくて……。

そんな困っている僕を欽ちゃんが面白がって、笑いに変えることもありました。上手くいかなかった日は、夜にホテルの部屋で欽ちゃんと長時間反省会をして、それが辛かったです(笑)。ですが、「芸人さんだってこんな機会は滅多に無いな」と、いちラジオ局の社員にとってとても貴重な経験をさせていただきました。

ラジオリスナーから支持される番組は注目される⁉︎

ーー貴重な体験談、ありがとうございます。最後に、これからの時代のラジオはどうなるのか、どうあるべきなのか、柴田さんのご意見をお聞かせください。

個人的な意見ですが、ラジオの“中”だけでやっていても難しいのではないかとと思っています。今までと同じように番組を創ることは勿論、今やっているMixChannelやSHOWROOMなど、外部メディアを使って、より立体的にしていく必要があると考えています。

でもその一方で、『オードリーのオールナイトニッポン』(毎週土曜日 25時〜27時)など、ラジオリスナーから支持を得ている番組は「ラジオだけのコンテンツとしても特に面白いな」と、手前味噌ながら思います。それはニッポン放送に限らず、リスナーから支持を得ているのが明快な番組は、最近少し注目されている気がします。

「良いコンテンツを作ること」&「多くの人に知ってもらうこと」

「単純に枠を売ること」ということではなく、「内容に合わせて、連動したコーナーを作っていかないとラジオは売れない」という空気があるかと思います。

だから「この番組は多くのリスナーが聴いているからCMを打つべきだ」というところに戻していくためにも、やはり「良いコンテンツをきっちり作ること」、「それをより多くの人に知ってもらうこと」が、ツールが何に変わっても重要だと感じています。

ーー柴田さん、貴重なお話をありがとうございました。インタビュー前編では『DAYS』の番組作りやパーソナリティ起用のポイントなどをお聞きしているので、ぜひチェックしてください!

『DAYS』月曜日〜木曜日 13〜16時放送!

DAYS

放送局:ニッポン放送

放送日時:毎週月曜~木曜 13時00分~16時00分

出演者:山口智充、中川家、原田龍二、安東弘樹

番組ホームページ
公式Twitter

twitterハッシュタグは「#days1242」

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※放送情報は変更となる場合があります。

取材・文=瀬尾明日香

撮影=井福菜保

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