マカオのタピオカミルクティー事情を現地ルポ!ローカル店から日本上陸予定のあのお店もフォーカス

日本にも、確かにタピオカは昔からありましたが、今はとんでもないレベルで空前のタピオカブーム。東京にいれば「あれ、こんなとこにあったっけ」と行った具合に、次々と新しいお店がオープンしています。さて、香港のお隣、澳門でもタピオカってポップなドリンクなんでしょうか?現地で飲んできました。

ローカル感満載!マカオの台所レッド・マーケット

今回タピオカを探し求めたのは、マカオの台所「レッド・マーケット」がある、地元の人たちがワイワイと生活する地域。人気のお店2軒をはしごしてきました。

このレッド・マーケットは赤い建物で、屋内型の市場に新鮮な野菜・果物、魚介類、肉類、乾物などを売る店が入っていて、朝から晩まで買い物客で賑わいます。レッド・マーケットがあるのはマカオ北部、東西に走るホルタコスタ通りの西のほう。このマーケットの南側、東へと広がるあたりは路上に溢れるように食品や生活必需品、洋服などの屋台が軒を連ねている、活気がむんむんの「ザ・下町」です。

歩いているのはほぼローカルのみなさん。真剣な顔で食材を選ぶお母さんたちや、ファッションアイテムを物色する学生の女の子たち、屋台で「カレーおでん」(おでんにカレーのスープをかけたもの)を食べている男子学生のグループ、時間を潰すようにぶらぶらと歩くおじさんなどなどいろんな人たちがゴッチャリと自分のペースで楽しんでしました。

そこで見つけた、紅茶以外の2つのタピオカドリンクを紹介します。ちなみに現地でタピオカドリンクは中国語で「珍珠奶茶」、英語表記なら「Bubble Tea」です。「Boba」と呼ばれることもあります。

【GATHERING佳得利三盞燈店】最近日本でも人気!烏龍茶で甘いミルクティー

日本のタピオカドリンクのお店でも見かけるようになったタピオカミルク烏龍茶。紅茶ではなくウーロン茶を使ったタピオカドリンクで、マカオに店舗がいくつかあるGatheringというお店でも人気アイテムの一つです。「タピオカミルク烏龍茶」を飲んでみました。

烏龍茶というと健康志向な飲み物というイメージだったので、ミルクとお砂糖を入れて仕上げるとはどういうことなんだろうと思いつつオーダー。価格は22パタカ(マカオの通貨で香港ドルとは1:1のレート)なのでだいたい300円ほどです。学生割もあって3パタカまけてくれます。

お味の方は、もちろんおいしい!ベースが烏龍茶なので、ほうじ茶のような香ばしさが漂います。ミルクとお砂糖が入ってもサラッと飲める感じですっきり感があります。タピオカの粒は日本の一般的なサイズ。モチっとしているのももちろん同じ。健康茶といったイメージからはちょっと外れた烏龍茶の楽しみ方ですが、これでいいんだ!といった納得感がありましたよ。

また、同じ店舗内で「非凡」というチェーン店も経営していて、フライドチキンなどの揚げ物のお惣菜も売っていていました。タピオカと唐揚げの取り合わせは斬新でした。

GATHERING佳得利三盞燈店

住所:嘉路米耶圓形地2-E號, Edificio Chun Ian, 地下A

電話:+853 2821 7079

HP:https://gatheringmowf.weebly.com/?fbclid=IwAR0XPfC_E2yDND1Vjpr0JIqnA5Sy4MO6NczDOOF3K8_R3r2NmAd9RjJj5jg&i;=1

【Tiger Suger 老虎堂黒糖専売 澳門連勝店】マカオでもカフェブーム!コーヒーでタピオカを

Gatheringから歩いて3分ほどの通りに「Tiger Sugar 老虎堂黒糖専売」という台湾から来たお店がありました。タピオカドリンクと言えば紅茶が一般的ですが、こちらでは「Brown Sugar Boba Cafe Latte with Cream mousse」を見つけました。

さて、ミルクとお砂糖を楽しむ紅茶以外の飲み物ってなに?と聞かれればもちろん「コーヒー」と即答ですよね。マカオでは朝食にパンとコーヒーで済ませるという人が多いそうです。かなり昔からあるレトロでローカルなカフェを覗いてみたら、自家製のパン、サンドウィッチ、簡単な麺料理(生麺より価格が高い「出前一丁」を使った麺料理など)といっしょに(または食べた後で)、コンデンスミルクをたっぷり入れたコーヒーに、好きなだけお砂糖を入れてコーヒーを楽しむ人たちで賑わっていました。

こちらの1番人気「Brown Sugar Boba Cafe Latte with Cream mousse」はコーヒーをベースとしたタピオカドリンク。オーダーしてみました。値段は37パタカなので500円ほど。前述の紅茶ベースのものと比べるとかなりお高いのですが、タピオカとコーヒー、ミルクに生クリームのムースといった材料を考えたら妥当だと思います。

お味は!イケてます。コーヒーの苦味が甘さに紛れていいバランス。そこに、モチモチっとしたタピオカが飛び込んできた口の中に、いきなりデザート感が広がります。紅茶ベースのものよりちょっと濃厚な口当たりなので、満足感もプラスです。

Tiger Sugarはアジア各地に13の都市に展開しています。HPによれば日本は「Coming Soon」ということなので、もうすぐ日本でも楽しめるようになりそうです。

Tiger Suger 老虎堂黒糖専売 澳門連勝店

住所:連勝馬路121-A號號地下A座號

電話:+853 6265 2825

営業時間:【日〜金曜日】11:00〜23:00、【土曜日】11:00〜22:30

HP:https://tigersugar.com/

まとめ|個人経営のお店から日本出店の人気店も!

マカオを歩いていると、あっちこっちにタピオカのお店があります。昔からあるフルーツジュースやスィーツを売るお店がタピオカの販売を始めたようなお店もあれば、昨年冬に東京の表参道にも進出した台湾発の「KOI Thé」の支店もあっちこっちに。

タピオカドリンクのお店のほとんどはタピオカドリンク専門というわけではなくて、黒糖ミルクドリンク、アイスミルクティー、フレッシュなジュースなど様々なドリンクがメニューに並びます。買いに来る人も、若い人たちからおばさまたち、普通のおじさんまでいろいろ。気温が高いマカオですから、老若男女問わず冷たい飲料を飲むんですね。なんだかほのぼのした気分になりました。

[All photos by Atsushi Ishiguro]

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