ブータンの病院に血圧計を寄贈 山口ロータリークラブ

▲パロ病院に寄贈する波多野会長(中央)と河村委員長(右)

 山口ロータリークラブが7月、ブータン王国の県立4病院に、自動血圧計を寄贈した。

 同クラブの河村和夫国際奉仕委員長が2018年同国を訪問した際、「医療サービスは(旅行者も含めて)無料」である一方、自動血圧計が医療機関にも整備されていない実態を知った。そのことがきっかけとなり、7月スタートした2019年度での寄贈を決定。7月4日(木)から7月9日(火)にかけて、波多野義憲会長と河村委員長が、同国を訪問した。

 日本とブータンとは直行便で結ばれておらず、2人はバンコク経由で、片道約1日半をかけて移動。血圧計は、手荷物として1人4台ずつ、計8台を持ち込み入国した。現地では、JICA(国際協力機構)の協力も得ながら、パロ病院など三つの県立病院を訪問。各病院の院長らに手渡しし、感謝された。さらに、遠方のチラン病院には、後日JICAスタッフが持参した。

 滞在中には、ブータンのJICAオフィスを訪問したり、同国に一つだけのティンプーンロータリークラブの例会にも出席。「学校で水を飲めるようにする、男女別トイレを設置する、手洗い場を設置する」「野生動物が作物を荒らさないよう、囲いを作る」「農機具が買えない農家への支援」といった、同クラブの活動の一環にも触れた。

 波多野会長は「必要とされているものを的確に見極め『利他の精神』で、郷土のため、世界のために貢献していきたい」と、今後の活動に意欲を見せている。

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