色って不思議だね 新聞工場見学で仕組みや表現法学ぶ

ポストカードを作る参加者と講師の辰口さん(右から3人目)=長崎新聞社

 「色の不思議と色のイロイロ」と「長崎新聞印刷工場見学」と題したイベントが30日、長崎市茂里町の長崎新聞であった。市内外の小学生と保護者計77人が色が見える仕組みや、紙面で色を表現する方法などを学んだ。
 イベントは長崎新聞社が「創刊130周年読者還元イベント」として開催。大手インキメーカー、DICのグループ企業、DICカラーデザインのカラープランナー辰口容子さん(40)が講師を務めた。
 新聞などの印刷物は「色材の三原色」の赤、青、黄、テレビやモニターの画面は「色光の三原色」の赤、緑、青だけを使い、いずれも色を混ぜずに3色の小さな点を並べることで、ほぼすべての色を表現できることなどを説明した。
 参加者は、同じ色が背景によって異なる色に見える体験などをし、夏をイメージしたポストカードも作った。印刷工場では、輪転機や巨大なロール紙を見学し、赤、青、黄の三原色に黒を加えた4色のインキを使うため、4種の印刷用のアルミ板「刷版」があることも学んだ。
 長崎大付属小5年の福田渡君(10)は「新聞は4色を組み合わせて印刷し、ハイテク化されていることも知り、勉強になった」と感想を話した。

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