記事から環境を考える ニュースパークで 児童ら奮起

新聞記事から科学や環境を学んだワークショップ=日本新聞博物館

 新聞記事から科学や環境を考えるワークショップがこのほど、横浜市中区のニュースパーク(日本新聞博物館)で開かれた。全国の130紙を生きた教材として活用するもので、参加した小学生ら109人は地球温暖化や宇宙、海洋プラスチックごみなど多彩な記事を読み解き、自分の意見をまとめた。

 子どもたちは新聞を手に、それぞれが興味を持った科学や環境に関する記事を切り抜き、記事を選んだ理由や、読んで考えたことなどを記した。深刻さを増す海洋プラスチックごみの特集記事を選んだ小学4年の女児は「ペットボトルのごみが多いことを知って驚いた」と話していた。

 神奈川新聞の三木崇記者が登壇し、2002年に多摩川や横浜市内の大岡川、帷子(かたびら)川などに現れ、国民的アイドルになったアゴヒゲアザラシ「タマちゃん」を巡る取材から東京湾や河川の環境を守ることの大切さを講演した。

 県が主催し、県内の科学館や大学・研究機関、企業などが夏休み期間中に多彩な講座を催す「かながわサイエンスサマー」の一環。同館は昨夏から、教育現場や家庭で新聞の活用を促すために実施している。

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