レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、F1第11戦ドイツGPで2019年シーズン2度目の優勝を挙げたものの、メルセデスは今も「はるか先にいる」と主張し、タイトル獲得のチャンスについては控えめな発言をした。
コンディションの変化と4回のセーフティカー導入があったドイツGPにおいて、戦略とスキルがをこのレースを乗り切るために重要な役割を占めた。そんななかレッドブル・ホンダとフェルスタッペンは、実力に値する勝利を掴んだ。
これによりドライバーズ選手権3位というフェルスタッペンの順位は揺るぎないものとなり、現在ランキング2位のバルテリ・ボッタス(メルセデス)に対して22ポイントに迫ることができた。
しかしながらランキング首位のルイス・ハミルトン(メルセデス)との差は63ポイント開いており、フェルスタッペンは大きく水をあけられている。メルセデスが覇権を握るなかで、この差を埋めることは挑戦だとフェルスタッペンは感じている。
「彼らはチャンピオンシップではるか先にいる。(63ポイントの)差は2回分の優勝よりも大きい。それに彼らは今も優位にあるチームだと思う」とフェルスタッペンは語った。
「僕たちは良い仕事をすることができたけれど、この差を縮めるためにこれからも懸命に作業をしなければならないし、各レースで勝利に向けて全力で戦わなければならない。だからやるべきことがまだ多くあるんだ」
混乱したコンディションのなかでは、フェルスタッペンすらレースにおける落とし穴を避けることができなかった。彼はピレリのミディアムタイヤに変えた後のアウトラップで、360度のスピンを喫したのだ。
しかしこれは唯一の大きなミスで、それ以外ではフェルスタッペンのパフォーマンスは素晴らしいものだった。
「高い集中力を維持しなければならなかった。多くのミスをしている余裕はなかった」
「レースの後になれば、360度のスピンは観衆のためにやったとも言えるけれど、あの時はグリップがとても低いミディアムタイヤを履いていて少々トリッキーな状況だった」
「自分とチームの間で交わす情報が重要だったと思う。僕たちは正しい戦略を採り、そのおかげで優勝もできたのだと考えている」