「夫がボンネットにしがみついている」 4キロ走行の妻を逮捕 夫は頭蓋骨骨折の重傷

 ボンネットに夫がしがみついた状態で乗用車を走らせ、振り落として殺害しようとしたとして、旭署は30日、殺人未遂の疑いで、横浜市戸塚区に住む自称介護士の女(37)を逮捕した。署によると、女は「夫が自分で(ボンネットから)飛び降りた」と供述、容疑を否認している。

 逮捕容疑は、同日午前2時ごろ、夫(38)が車のボンネットにしがみついているにもかかわらず、同市旭区から瀬谷区の約4.1キロを走行し、振り落として殺害しようとした、としている。夫は頭蓋骨骨折などの重傷を負った。

 署によると、女は同2時10分ごろに「夫がボンネットにしがみついている」と自ら110番通報した。その約5分後には、「夫が道に倒れている」と110番通報した。

 署によると、女は7月中旬に一度交番を訪れ、夫から暴力を振るわれたとの相談をしていた。夫とは別居中で、30日は同市旭区の夫の自宅で話し合いをしている際にトラブルになり、身の危険を感じて車で離れようとしたところ、夫が車の前に立ちはだかったと説明しているという。

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