V長崎 10位後退 精彩欠き、愛媛に1-4

【V長崎-愛媛】ホームで愛媛に1-4と大敗し、肩を落とすV長崎の選手たち=諫早市、トランスコスモススタジアム長崎

 明治安田J2第25節(31日・トランスコスモススタジアム長崎ほか=11試合)V・ファーレン長崎は愛媛に1-4で敗れた。通算成績は11勝4分け10敗(勝ち点37)。順位は前節の8位から10位に後退した。

 V長崎は前半13分、中央を突破されて先制点を献上。40分は国見高出身の下川にJ初ゴールを許した。後半5分に3点目を奪われ、27分は再び下川に決められた。29分に大竹の縦パスに抜け出した玉田が左足で1点を返したが、反撃は及ばなかった。

 上位争いは柏が岡山に4-0で完勝し、勝ち点49として今季初めて首位に立った。京都は金沢と1-1で引き分けて同47、水戸も甲府と引き分けて同44とした。横浜FCは山口に4-1で快勝して6位に浮上。J1磐田から加わった中村が途中出場した。

 第26節は8月4日、各地で計11試合が行われ、V長崎は午後6時から諫早市のトランスコスモススタジアム長崎で岐阜と対戦する。

 ■下位相手に痛い完敗

 ハーフタイムに花火が上がったスタジアムに、終了後はブーイングの雨が降り注いだ。

 中3日での3連戦の2戦目。V長崎の選手たちは明らかに精彩を欠き、なすすべなく完敗した。下位相手に1-4。勝ち点を「取りこぼした」とも言えない内容の悪さに、手倉森監督は「惨めな負け方」と天を仰いだ。

 V長崎のフォーメーションは「4-4-2」。これに対して愛媛は「3-4-3」。布陣のギャップを突かれ、最終ラインに構える4人の外や隙間を次々に通された。最後の寄せも甘すぎた。相手の術中に、いいようにはまった。

 J1湘南から新加入の秋野は序盤こそ好機を演出するキックを披露したものの、周りとの意思疎通は不十分。中盤の重心は後ろにかかり、攻撃に鋭さも、厚みも生まれなかった。

 個々の能力は決して相手に劣っていないはず。ただ、試合への準備、ピッチ内の集中力は愛媛が上だった。愛媛の方が、V長崎より勝ちたい気持ちを持っていた。

 平日にもかかわらず駆けつけたサポーターは、今季ワーストとなる4点目が決まると、早々と席を立っていた。次に切り替えるなんて簡単に言ってはいけない。V長崎の選手、コーチ陣は、ホームで大敗したことをあらためて重く受け止めなければならない。

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