夏休みの“先生”は地域住民 鎌倉・材木座で小学生勉強会

先生役の教えを聞きながら、夢中で工作に取り組む子どもたち =鎌倉市材木座4丁目

 地域住民が先生役を務める小学生対象の勉強会が7月23日から25日までの3日間、材木座公会堂(鎌倉市材木座4丁目)で開かれた。子どもたちは地域住民に教わりながら、夏休みの宿題や工作に挑んだ。

 最終日には、小学生約100人が参加。自治会の会員や地元の中学生ら約20人が先生役を務めた。

 子どもたちは先生役と一緒にドリルやプリントに頭を悩ませた。また金づちや電動ドライバーの使い方を教わりながら、市内の工務店が無償提供した木の端材を使い、車や船のおもちゃ、椅子などを制作した。小学4年の榊原凜太郎さん(9)は「木にくぎを打つのが楽しかった。おじさんたちが作り方のアドバイスをしてくれて、優しかった」と笑顔で話した。

 勉強会は、材木座地区社会福祉協議会と同地区の11自治会が主催し、2007年から行われている。今回は3日間で、延べ約300人の小学生が集まった。同地区社協の三輪祐弘会長(78)は「子どもたちと会話しながら成長を見守ることができ、楽しい。こうした触れ合いの場を大切にしたい」と話した。

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