この数年間はイングランドやスペイン、ドイツ、フランスなどの国に差をつけられてしまっていたイタリア。昨年はワールドカップへの出場も逃した。
しかしこのところはふたたび若い選手が台頭し始めており、代表チームでも急速な世代交代が行われている。
セリエAでも多くの「ブレイク候補」がおり、今季はどんなタレントが成長を見せるのか注目されている。『90min』の「注目すべき6名の若手」を見ていこう。
サンドロ・トナーリ(ブレシア)
このブレシアの若きMFは、現在のサッカー界で最もホットな選手の一人だ。まだセリエAでは一度も出ていないにもかかわらず、すでにアンドレア・ピルロと比較されている。
19歳の彼は昨季2部でのプレーで欧州に名を轟かせた。彼はピルロのようなパスマスターであるだけではなく、ポゼッション能力も高く、ボックス・トゥ・ボックス・プレーヤーとしても役割を果たせる。
彼は今季のセリエAで輝かしいMFの一人となるだろう。非常にエキサイティングな才能だ。
アンドレア・ピナモンティ(ジェノア)
インテルのユースが輩出した選手の一人であるピナモンティは、今季ジェノアにローン移籍することが決まっている。
昨季は降格してしまったフロジノーネで厳しい戦いを余儀なくされたが、その悲惨なシーズンでも5つのゴールを決めた。
正しいサポートが得られれば成功できることを証明している。昨季のピョンテクのように、最高のスタートを切りたいところだ。
ミルコ・アントヌッチ(ローマ)
ローマは新しい監督パウロ・フォンセカの下で移行期を迎えており、新しいスタイルがチームに刻み込まれている。明白なのは、指揮官がシーズンの計画にこのアントヌッチを入れているということだ。
このウイングは昨季ペスカーラにローン移籍していた。彼の素晴らしいスピードとディフェンダーを引き付ける能力は、どのチームにとっても非常に貴重なものだ。プレシーズンマッチでも感銘を与えている。
ジャスティン・クライファートやチェンギズ・ウンデルとの競争に直面しているが、20歳の彼はすでにローマの左サイドで活躍できるだけの力を持っているはずだ。
アレッサンドロ・バストーニ(インテル)
バストーニは昨季注目されたイタリアU-21代表選手の一人だ。パルマにローン移籍したことで出場機会を獲得し、セリエA残留に大きく貢献した。そしてインテルに復帰し、アントニオ・コンテ監督のプランに入っている。
プレシーズンのテストマッチでも役割を与えられており、そのパフォーマンスは試合を良く読んでいることを証明しているし、確実に自信を高めている。
アントニオ・コンテの下で絶対的なレギュラーになることは期待するべきではないが、この20歳は貴重なサブになる可能性は高い。重要な役割を果たすかもしれない。
ダニエル・マルディーニ(ミラン)
彼はミランのレジェンドであるパオロ・マルディーニの息子で、チェーザレ・マルディーニの孫にあたる。ディフェンダーの系譜を次ぐ選手であるが、彼はアタッカーであり、バイエルン・ミュンヘンとの試合でトップチームにデビューした。
ボールを持った際に素晴らしい落ち着きを見せる選手であり、潜在的な才能を豊かに備えているウインガーである。
セリエBのクラブから入札はあったと言われているが、ミランはこの17歳を自前で育てていくことを決めた。マルコ・ジャンパオロ監督も彼の進歩に目を向けている。
リッカルド・オルソリーニ(ボローニャ)
22歳の彼は、このリストの中では「お兄さん」であるかもしれないが、昨季のプレーでようやくセリエAで活躍できる能力があることを示すことができた。
2017年にユヴェントスと契約した彼は大きな期待を受けたものの、それからアタランタ、ボローニャへのローン移籍を経験した。
昨季の35試合8ゴールという記録は十分なもので、ボローニャへの完全移籍も果たした。今季はさらに大きな活躍を見せるはずだ。