今シーズンのイングランド・プレミアリーグも開幕を2週間後に控え、徐々に各チームの陣容が固まってきた。今季も開幕戦前に新しい選手の登録が締め切られるとあって、早い段階で戦力が整いつつある。
熱い戦いが繰り広げられるであろう2019-20シーズン。プレミアリーグ初挑戦でありながら、大爆発する可能性がある5名の選手とは?『Sportskeeda』のセレクションを見よう。
ダニ・セバージョス(アーセナル)
アーセナルの補強活動は長い間休止状態のままだったが、ついに先日その詰まりが外れたように流れた。レアル・マドリーの有望なMFダニ・セバージョスが、今季終了までのローンでロンドンへとやってきたのだ。
スペインU-21代表で欧州制覇を成し遂げたばかりの彼は、乗りに乗っている状態でアーセナルへとやってくる。
巧みなボールコントロールとドリブル、さらに右足でゴールを奪えるシュート、セットプレーのキッカーとしても素晴らしい。
ウナイ・エメリのチームにダイナミズム、エネルギー、アタッキングサードにボールを供給できる能力を加えられる。ユヴェントスへと去ったアーロン・ラムジーの穴を埋めるだけの存在ではない。
タングイ・エンドンベレ(トッテナム)
もうひとりのエキサイティングな新加入MFは、リヨンからトッテナムへとやってきたタングイ・エンドンベレだ。
彼はトッテナムにとって2018年1月のルーカス・モウラ以来の「購入」選手であり、クラブの歴史上最も高額な6280万ポンド(およそ91.4億円)という移籍金が支払われた男だ。
ディフェンスラインの前で相手を止めるよりも、彼はボールを持って進めていくことに強みを持っているようだ。役割と身体的能力を見ればマイケル・エッシェンのようだが、ボールを持てばヤヤ・トゥレの雰囲気もある。
彼はまだ22歳であり、ポチェッティーノ監督はさらに成長の機会を与えるだろう。ムサ・デンベレの退団以来抜けていた穴を、うまく行けば完全に埋められる。
セバスティアン・アレル(ウェストハム)
ここ数年、まともなゴールスコアラーを手にできなかったウェストハム。決してチーム全体を引き上げられるタイプではないマルコ・アルナウトヴィッチに大きく依存しなければならなくなっていた。
クラブ記録の移籍金で獲得したセバスティアン・アレルが、その解決方法の回答になるかもしれないし、ウェストハムは前線さえ機能すればヨーロッパリーグ出場を争えるチームになれる。
25歳のフランス人は能力を証明されたストライカーだ。しかも空中戦に強く、スピードがあり、テクニックも高く、MFとの連携もいい。プレミアリーグにも合いそうなタイプだ。
最も重要なのは、彼がチームプレーヤーであるということ。オリヴィエ・ジルーのように、ともに戦う仲間を生かせる。フェリペ・アンデルソンやチチャリートのブレイクも期待できる。
ロドリ(マンチェスター・シティ)
ジョゼップ・グアルディオラのマンチェスター・シティを知っている人ならば、34歳のフェルナンジーニョがどれだけ重要な存在であったかを理解しているはずだ。
その後釜を見つけることはこの数年シティの至上命題だった。そしてロドリの獲得によってようやく心配ごとが解決されたように見える。
6250万ポンド(およそ91億円)が費やされた23歳のボランチは、その誇大広告に応えられる能力がある。自然で優れたポジショニング、ボールを取り戻すコツを心得ている。
リーガ・エスパニョーラでも本能的なボール奪取能力、ポゼッション時の落ち着き、前向きな思考、さらに卓越した技術力を見せていた。新しいシーズンにおいて最も注目すべき選手の一人だ。
クリスティアン・プリシッチ(チェルシー)
新しいシーズンが始まって以来、補強禁止の状態にあるチェルシーに加入した唯一の選手であるプリシッチには大きな注目が集まっている。レアル・マドリーに去ったエデン・アザールが果たしていた役割を受けつぐという最も困難なタスクを与えられているからだ。
20歳という若さの彼はアメリカ国民からの大きな期待を受けている。その切れ味と多様性あるプレーはディフェンダーにとって悪夢であり、予測不能なものだ。
昨季はボルシア・ドルトムントでジェイドン・サンチョとの競争となり、ブンデスリーガでベストシーズンを過ごせなかった。とはいえそれでもその能力が錆びついたわけではなく、素晴らしいドリブラーであることに変わりはない。
フランク・ランパードが率いる新たなチェルシーでは、新戦力がいないこともあってプリシッチには絶好のチャンスが巡ってくるはずだ。すぐにイギリスのスターになれる。