児童虐待 長崎県内で過去最多898件

 長崎県こども・女性・障害者支援センターが2018年度に対応した児童虐待相談は、前年度比268件増の898件(長崎553、佐世保345)と過去最多だった。県こども家庭課は「警察や福祉事務所、学校などの関係機関と児相の連携強化が図られ、通告が増えている」とみている。
 内容別では、面前ドメスティックバイオレンス(DV)や暴言などの心理的虐待が486件(54.1%)で最多。保護の怠慢・拒否(ネグレクト)が205件(22.8%)、身体的虐待が196件(21.9%)、性的虐待が11件(1.2%)となっている。
 経路別では、警察が425件(47.3%)と半数近くを占め、福祉事務所が114件(12.7%)、学校関係が76件(8.5%)と続いた。主な虐待者は実父が455件、実母が359件で、親による虐待が約9割だった。

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