南米王者アトレチコ・パラナエンセと頂上決戦へ 湘南

7日の王者決定戦をPRする湘南ベルマーレのFWクリスラン

 昨季のサッカーJリーグYBCルヴァン・カップを制したJ1湘南ベルマーレと、南米カップ王者のアトレチコ・パラナエンセ(ブラジル)による王者決定戦が7日、ShonanBMWスタジアム平塚で行われる。午後7時キックオフ。湘南に今夏加入したブラジル人FWクリスラン(27)にとって、相手は本格的なプロ生活をスタートさせた原点ともいえるクラブ。「スピーディーな展開になると思う。一緒に戦った選手も何人かいるので、試合に出られるならばすごくありがたい」と胸を躍らせている。

 ブラジル北東部・ピアウイ州出身のクリスランは21歳の頃、地元の小さなクラブから同国南部の強豪アトレチコ・パラナエンセへ移籍。「本格的にビッグクラブでプレーしたのは、ここが初めて」と振り返る。その後、ポルトガルやJリーグのベガルタ仙台、清水エスパルスでもプレーした大型ストライカーは、大けがを乗り越えて今夏湘南入り。直後にいきなりビッグマッチが巡ってきた。

 日本ではあまりなじみのないクラブだが、サッカー王国のブラジルでは珍しく欧州型の組織的な戦いを志向しているという。「すごくオフェンシブなチーム。ただ、ブラジルの特長でもある、ゆっくりとボールを回してという感じではない」とクリスラン。「攻撃に関しては6人くらいで行って、ボールを取られたらすぐに戻ってコンパクトに守る。他のチームとスタイルが違うからこそ、結果を残せているんだと思う」とも続ける。

 相手の注目選手には同じFWでアルゼンチン人のマルコ・ルベンの名を挙げ、「スピードのあるストライカー。彼をかなり注意しなきゃいけない」と警戒していた。

 王者決定戦は日本サッカー協会などの主催で、前売りチケットを販売中。詳細は同協会か湘南ベルマーレの公式サイトへ。

© 株式会社神奈川新聞社