被爆者描いた紙芝居朗読 平和の尊さ 親子で学ぶ 森山図書館

平和の尊さを訴える紙芝居を上演する三田村さん(右)=諫早市森山町、森山図書館

 原爆の恐ろしさや平和の大切さを伝える「夏休み親子で学ぼうDAY」(生活協同組合ララコープ諫早・島原エリア委員会主催)が7月31日、諫早市の市立森山図書館であった。自作紙芝居を通して平和活動を続ける被爆者の三田村静子さん(77)を招き、親子約30人が平和について考えた。
 ララコープ(西彼長与町)は「核兵器廃絶と平和の尊さを広く県民に呼び掛ける」「被爆体験を継承するため、参加型市民平和学習を開催」などの平和活動方針を、2004年に策定。これを基に県内5エリアで組合員らが活動に取り組んでいる。
 三田村さんは、長崎市松山町で9歳の時に被爆した少女の体験を18枚の紙芝居にまとめた「爆心地の奇跡~防空壕(ごう)に救われて~」を朗読。「戦争を始めるのも、平和をつくるのも私たち人間。多くの人に、原爆に遭った人たちのことを話し聞かせてください」と語り掛けた。朗読会後、牛乳パックを使ったエコランタンの工作教室もあった。
 諫早市立小野小3年の稲田淑子さん(9)は「まず身近な友達と仲良くして、世界中の人ともそうなりたい」と話した。

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