小学生がイ病の歴史学ぶ 日帰りバスツアー

高木会長(手前右)の話を聞く参加者

 小学5、6年生と保護者を対象にしたイタイイタイ病を学ぶ日帰りバスツアーが2日、富山、岐阜両県内で開かれ、親子19組39人がイ病の恐ろしさや歴史に理解を深めた。

 一行は県イタイイタイ病資料館から出発。富山市婦中町新屋の新屋公民館近くにある復元田では、高木勲寛イタイイタイ病対策協議会長が田の復元までに33年かかったことや、用水路と排水路を分離させ、良質な稲作ができるようになったことなどを紹介した。

 イ病の再発防止の運動拠点として建設された清流会館(同市婦中町萩島)や神岡鉱業(岐阜県飛騨市)も見学した。

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