ふっくら黄金色 諫早で早期米コシヒカリ収穫

黄金色に実った稲穂を刈り取る農業者=諫早市森山町

 長崎県内有数の米どころ、諫早市森山町で2日、早期米コシヒカリの収穫が始まった。厳しい暑さの中、農業者が黄金色に実った稲穂を機械で刈り取った。8日、市内で初出荷式が開かれ、お盆前までに新米が食卓へ届けられる。
 早期米の栽培は1990年ごろから始まり、現在、同町慶師野、上井牟田、唐比の各地区の約42ヘクタールで栽培。今年は4月初めに田植えを行い、順調に育った。JAながさき県央(本店諫早市)によると、例年並みの約180トンを収穫する見込み。
 2日朝、慶師野地区の農業者たちがふっくらと実った稲穂を確認した後、機械で刈り取りトラックに積み込んだ。長年、同地区で早期米の普及に励んでいる高柳敏春さん(86)は「梅雨時期の日照不足が心配されたが、いい出来。粘り気があっておいしい米」と話した。

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