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長崎県平戸市生月町舘浦地区に伝わる盆行事で、市無形民俗文化財「舘浦須古(すこ)踊り」。2017年まで踊り手に女性はいなかったが、少子化が進む中、昨年に続き女子中学生4人が参加する。18日の本番を前に早朝稽古に励んでいる。
舘浦須古踊り保存会によると、須古踊りは1574年、現在の佐賀県白石町にあった須古城の落城とともに各地に伝わったとされる。同保存会は1960年代から継承を続けている。
本番ではやりやつえを手にした成人男性が演舞後、中踊りとして黒装束を身に着けた神仏役の子どもを中心に地区を練り歩き、船主の家、商店の軒先などで大漁や繁盛を願い踊りを奉納する。同地区では元々、神聖な行事として中踊りも船乗りの男性だけだったが、多くが遠洋漁業に従事したため踊り手不足で中断。その後、男子中学生が加わり復活した。
ピンクの華やかな浴衣姿で中踊りに出演する女子中学生は、本番を前に扇子の持ち方や立ち姿など所作の細部を確認するため週5日、練習を重ねている。
市立生月中2年、藤島暖乃(のの)さん(14)は「皆さんが楽しめるよう、昨年よりきれいに踊りたい」。保存会の戸田幾嘉会長(68)は「過去の風習にとらわれることなく、華やかで楽しい出し物にしたい」と話した。