令和の典拠「万葉集」学ぶ とやま夏期大学 5日まで講義・ツアー

講演するキャンベルさん(奥)

 各界で活躍する人を講師に迎え、立山山麓で学びを楽しむ「とやま夏期大学」が2日、富山市原(大山)の立山国際ホテルで始まった。初日は、日本文学研究者で人気コメンテーターのロバート・キャンベルさんが講演し、約200人が聞き入った。「万葉集」をテーマに5日まで講義やツアーを行う。

 キャンベルさんは、江戸時代に出版された万葉集の令和の典拠になった部分を映像で紹介。万葉集は、編さん以降ずっと日本人に読み継がれ、愛された古典だとした。持ち主のさまざまな書き込みから、当時の人が歌をどう解釈していたかが分かると説明した。

 3日は氷見で越中万葉のふるさと探訪ツアー、4日は東京大名誉教授の多田一臣さんと高志の国文学館長の中西進さんの講義、5日は多田さんと高岡・射水の万葉ゆかりの地を巡るツアーがある。受け付けは終了している。

 とやま夏期大学は2006年から毎年開催。県と北日本新聞社でつくる実行委員会主催。

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