夢や目標持ち 楽しく生きる 車いすマラソン パラ4大会連続出場 副島さん講演 

夢を持って楽しく生きる大切さなどを語った副島さん=長崎市立図書館新興善メモリアルホール

 車いす陸上でパラリンピックに4大会連続出場中の副島正純さん(48)=諫早市在住=の講演会が7月31日、長崎市興善町の市立図書館新興善メモリアルホールであった。副島さんは自身の経験を通して、夢や目標を持って楽しく生きていく大切さを語った。
 副島さんは23歳の時、実家の鉄工所で作業中、鉄板落下事故に遭い、下半身不随になった。入院中に車いすスポーツと出会い、2000年から本格的に車いすマラソンを開始。障害を受け入れ、努力を重ねて成長し、世界を舞台に活躍を続けている。
 副島さんは「自分の人生を楽しむため、夢を追い続けている。夢はたくさんあっていい。そっちのほうが人生は楽しい」と話した。来年の東京パラリンピックの出場を目指して練習に励んでおり、「ベストを尽くす。結果も当然大事だが、そこに至るまでの選手たちの努力も知った上で応援してもらえたらうれしい」と呼び掛けた。
 講演会は市民ら約90人が参加。競技用車いすの体験会もあった。

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