時間外遊泳、命の危険 県内ビーチ、日没前後もにぎわう

遊泳時間を過ぎた午後6時以降もにぎわう宮崎市・青島海水浴場。決まりを守らない海水浴客の対応に苦慮している=2日午後6時13分

 日没が迫る宮崎市の青島海水浴場。遊泳時間外の午後6時を過ぎても海に入る人が絶えず訪れ、「渚の交番」は安全対策に手を焼いている。猛暑続きの中、日中を避けることが目的のようだが、日没後は溺れるリスクが高く、監視不在となるため、命の危険も一気に増す。7月には日没直前に20代の男性2人が溺れ、同交番のライフセーバーに助けられる事案が発生したばかり。夕方の海水浴場を取材した。
 週末の午後5時。遊泳終了が1時間後に迫っても家族連れや若者でにぎわう。西日が照りつけるビーチの気温は30度。砂浜はまだ焼けるように熱い。孫3人を遊ばせていた同市の女性(70)は午後5時半ごろにビーチに着いた。「日中の暑さの中では遊びたくない。熱中症が怖いし涼しくなる夕方を狙ってきた」と話す。この時間から泳ぎ始める人も多く、波打ち際へ駆け出す姿があちこちで見られる。

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